神奈川県横浜市にある武相高校で、2002年からフットサルを指導しております。
U-18年代の育成をテーマに、U-18年代のフットサルチームについて紹介します。
11人のサッカーは、基本的に高体連とU-18クラブに分かれていますが、フットサルではこの区別がありません。クラブチームも部活動も、同じ大会に参加し競い合っています。
フットサルチームの形態は様々です。
Ⅰ.学校のフットサル部
フットサル部(含、同好会)がある学校は、それほと多くはありませんが、以下のように分類されます。
ⅰ.サッカー部が強いまたは人数が非常に多い学校のフットサル部
ⅱ.グラウンド事情により、サッカー部がない学校のフットサル部
ⅲ.フットサル愛好者が多く、生徒たちの熱意により設立されたフットサル部
いずれの場合も、定期的な練習場所を確保できること。顧問の先生がいることが、クラブ設立の条件となります。
Ⅱ.学校のサッカー部
ⅰ.サッカー部がフットサルとサッカーの両方に取り組む。
ⅱ.サッカー部を、高体連登録とクラブチーム登録に分け、フットサルとサッカーの両方に取り組む。
ⅲ.人数が少ないため、フットサルを中心に取り組む。
高体連のサッカー大会は、1校から1チームしか参加できない大会がほとんどです。100人以上いても、試合に出られるのは11人、ベンチ入りも20名ほどです。そのため、試合経験がないまま3年間過ごす選手もいます。フットサル大会は、1つのチームを複数に分けて大会エントリーすることができるので、ほとんどの選手が試合を経験することができます。
Ⅲ.クラブチーム
ⅰ.地域のスポーツクラブとして活動しているフットサルチーム。
ⅱ.Fリーグを含む、社会人チームの下部組織。
ⅲ.サッカーを主に活動するチームのフットサル部門。
ⅳ.フットサルの指導者が中心となって運営しているフットサルチーム。
ⅴ.フットサル施設が運営するフットサルチーム。
ⅵ.同じ学校に通う生徒達で作り上げたサークルとして活動しているフットサルチーム。
ⅶ.中学まで共にサッカーをしていた選手たちで作り上げ、その保護者が中心となって運営しているチーム。
クラブチームも本当に様々です。しっかりとした運営と、活動拠点があることが重要です。
Ⅳ.その他
ⅰ.友人同士で集まって作ったフットサルチーム。
ⅱ.フットサルスクールの生徒達で、参加する大会のためだけに結成したフットサルチーム。
ⅲ.中学時代共にサッカーをしていた選手たちで、参加する大会のためだけに結成したフットサルチーム。
5人で試合ができるフットサルでは、こういったチームも大会に参加しています。ただし、個人登録制度からチーム登録制度に変わったため、大会よっては参加が難しくなっています。
これからフットサルをはじめようとする選手には、数多くの選択肢があります。まずは、どんなチームで活動するかを決断してください。自分自身にとって一番フットサルを楽しめる環境となるよう考えましょう。
学校においても、クラブにおいても 経験のある指導者が不足していました。しかし、近年 一時代を創ったフットサル選手たちが、指導者として活躍し始めています。また、長年活動しているフットサルチームの指導者たちの成長も著しいです。サッカーの指導をしながら、フットサルの指導も行える指導者も増えて来ています。指導できる人がいなくても、指導者がいないことによって、フットサルを学ぶことの大切さを覚えた選手も数多くいます。
フットサルの入り口はとても広いです。「やってみようかな」といった気持ちがあるなら、ぜひチームの扉をたたいてみてください。
武相高校フットサル部顧問
大友 洋介