U-18フットサルリーグチャンピオンズカップ2017優勝チーム『HeroFC U18F』インタビュー

【U-18フットサルリーグチャンピオンズカップ2017】2017年1月6日・7日@エコパアリーナ(静岡県)

主催:特定非営利活動法人サロン2002/主管:一般財団法人静岡県サッカー協会フットサル委員会、静岡県フットサル連盟/後援:一般財団法人日本フットサル連盟

試合結果はこちら→大会公式サイト http://u18futsalleague.jp/


1月6日・7日の2日間に渡って静岡県のエコパアリーナにて開催された『U-18フットサルリーグチャンピオンズカップ2017』は、静岡県代表『HeroFC U18F』の優勝で幕を閉じた。

準決勝は、昨年8月の第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会で全国準優勝を果たしたFOOTBOZE FUTSAL U-18との対戦。ずっと対戦したい思っていたフットサルの強豪に、HeroFCの選手たちは全身全霊でぶつかっていく。試合は常にFOOTBOZEが先行する展開となるが、引き離されまいとするHeroFCは、多摩大学フットサル部への入団が決まっている5番 木村芳之、聖和学園サッカー部エースとして今年度の全国高校サッカー選手権大会にも出場した10番 原科勇我を中心に猛攻撃を仕掛け、すぐに点を奪い返す。後半9分、Heroはキャプテン福井来のゴールでスコアを4-4にすると、試合終了6秒前、木村の見事なフリーキックで遂に逆転。これが決勝点となり、チャレンジャーとして準決勝に臨んだHeroFCは劇的な勝利を飾った。

そして迎えた決勝戦。相手は、準決勝で龍谷富山高校を8-0で破ったPSTCロンドリーナ U-18。HeroFCにとってこの決勝戦は、前日の1次ラウンドで敗戦を喫した相手との再戦でもあった。選手たちは、強い警戒心とともに、「何としてでも勝って雪辱を果たす」という熱い想いを持ってピッチに立った。序盤、ハーフで引きながらチャンスを狙う両チーム。互いにカウンターを仕掛けるも、相手の必死のディフェンス、GKの好セーブに阻まれ、スコアレスのまま前半を終える。その後も緊迫した攻防戦が続き、1点が勝負を決める展開となるが、後半12分、遂に試合が動く。HeroFC 10番 原科勇我の華麗なアシストから70番 横田海斗が先制点を決めると、続け様に19番 西村響がボールをゴールに押し込む。試合はそのまま2-0で終了。開催地である静岡県代表の『HeroFC U18F』が神奈川県代表のPSTCロンドリーナに見事勝利し、第1回大会の栄冠を手にした。

優勝『HeroFC U18F』

昨年8月の全日本ユース(U-18)フットサル大会でグループリーグ敗退の悔しさを胸に、今大会、優勝を目指してチームの士気を高め続けたキャプテン、福井来選手(17番)、圧倒的なパワーとシュート力で優勝に大きく貢献した木村芳之選手(5番)、卓越したドリブル力で相手を翻弄し攻撃の要として活躍した原科勇我選手(10番)に、優勝の喜び、準決勝・決勝の感想等を伺った。

原科選手、福井選手、木村選手

―ホームでの優勝、おめでとうございます!まずは、今の率直な気持ちを聞かせて下さい。

福井:昨日、(1次ラウンドで)ロンドリーナに負けて本当に悔しかったので、リベンジできてとても嬉しいです。
木村:優勝できて嬉しいです。
原科:決勝戦では自分がシュートを外してしまって難しい試合展開になったので課題は残りましたが、勝てて嬉しいです。

―準決勝、決勝は試合展開こそだいぶ異なりましたが、どちらも本当に素晴らしい戦いぶりでした。まずは、準決勝のフットボウズ戦、HeroFCの皆さんはかなり気持ちが入っていたように見えました。試合前の気持ちや対戦してみての感想を伺えますか。

福井:昨年夏の全日本ユースで、自分たちはグループリーグ敗退だったのに対してフットボウズは2位だったので、格上相手という意識だったんですが、今日の試合では自分たちがやるべきことをしっかりやって勝てたので良かったです。
でも、やはり、フットボウズは本当に自分たちより上手くて、今回の対戦は良い勉強になりました。これからフットボウズを真似て、そして追い越せるように頑張って行きたいです。

FOOTBOZE戦で2本のフリーキックを決めた、木村選手

原科:自分はサッカーをやっていて、フットサルの動きとか守備の切り替えが遅いので、チームに迷惑がかからないようにしようと思ってやっていました。
木村:フットボウズはフットサルの知識がすごいので、正直、勝てないかもという気持ちもありましたが、フットボウズには自分と同じく多摩大に進学予定の選手が二人いるので、その二人には負けないという気持ちで臨みました。あとは、フットボウズはフットサルの動きがすごくうまいので、自分のマークを見失わないように徹底しました。
今日の試合では、フリーキック(2点目の同点ゴールと5点目の決勝ゴール)が練習してきたとおり上手く決まったので、練習していて良かったなと思いました。

―格上と思っていた相手に見事勝利し、迎えた決勝戦。相手は、1次ラウンドで敗戦を喫しているPSTCロンドリーナU-18でした。決勝に向けては、チームで、あるいは個人としてどのような対策を立てたのでしょうか?

福井:ロンドリーナはジャグナウ(Diagonal)がとてもうまくて、前プレでいくと突かれてしまうのので、ハーフで行ってしっかり守備を固めようと思いました。
木村:1次ラウンドではジャグナウの動きについていけていなかったので、それを警戒しました。ロンドリーナもフットボウズと同じように自分たちより格上なので、その相手に勝つにはディフェンスから入るというのを徹底して、チャンスとしてはカウンターだと思っていました。我慢して守ってカウンターで決めるというかたちが上手くいったかなと思います。
原科:1次ラウンドで負けた時に、次はドリブルでもっと自分らしく行こうと思っていたので、その点を意識して試合に臨みました。

聖和学園サッカー部のエースとしても活躍した、原科選手

―ここまでお話しを伺っていて、フットサル専門チームに対するリスペクトを感じますが、今大会では、強豪と言われるフットサルチームに勝つことができました。それは何故だと思いますか?

原科:個人のテクニック、特に自分はドリブルが得意なので、その辺りが上手く発揮できたので勝てたのではないかと思います。
福井:上下関係なく、本当にみんな仲がいいので、それが結果に繋がったんだと思います。
木村:フットサルの人たちは動きの質や切り替えの早さはサッカーをやっている人たちとは全然違っていて、付いていくのがやっとだったんですが、最後は気持ちの面で勝ったと思います。

―福井選手と木村選手は静岡県選抜のメンバーとして3月のユースフットサル選抜トーナメントに出場するそうですが、そこへ向けての意気込みを聞かせて下さい。

福井:今回優勝というかたちで終わることができたので、県選抜の方でも引き続き結果を出せるように頑張りたいです。
木村:自分は初めての選抜入りなんですが、選抜のメンバーもみんな仲が良くてコミュニケーションという点でも困らないので、その中で自分の良さを発揮して、チームに貢献できたらいいなと思います。

キャプテンとしてチームを優勝に導いた福井選手

―最後に、高校卒業後の進路と目標を教えて下さい。

原科:静岡産業大学でサッカーを続けます。1年から試合に出られるように頑張りたいと思います。
福井:大阪成蹊大学でフットサルをやります。1年から試合に出て、全国大会にも出場して、(木村選手が進学する)多摩大学に勝ちたいです。
木村:多摩大フットサル部に入ります。多摩大では1年からレギュラーを取れるように努力して、全国大会では、Heroから大阪成蹊に行く二人(福井選手とGKの曽根颯来選手)に絶対に負けないように、ぶっ潰すつもりで練習に取り組みます!

福井選手、木村選手、原科選手、ありがとうございました。
HeroFC U18Fの皆さんの更なるご活躍をお祈りしています!

2017年1月9日 | カテゴリー :

東京都ユース(U-18)フットサルリーグ1部優勝『FOOTBOZE FUTSAL U-18』茶碗谷廉太朗選手・松田隼選手

東京都ユース(U-18)フットサルリーグ2016シーズン終了を前に『FOOTBOZE FUTSAL U-18』が5年連続7回目の優勝を決めた。今年の全日本ユース(U-18)フットサル大会で全国準優勝を果たした選手たちは、東京都のU-18リーグでも、全14試合で得失点123という圧倒的な強さを見せて栄冠を手にした。

常に勝たなくてはならないという重責を担いながら、キャプテンとして2年間チームを引っ張ってきた茶碗谷廉太朗選手、そして、類稀なボールコントロールスキルと高い得点能力でチームの勝利に大きく貢献した松田隼選手に、優勝の喜び、今後の目標などを伺った。

優勝『FOOTBOZE FUTSAL U-18』

―優勝おめでとうございます。5年連続7回目のリーグ制覇を達成した、今の気持ちをお聞かせください。

茶碗谷自分がU-18リーグに出ていた(中学3年からの)4年間はずっと優勝できたので、嬉しいです。
松田3年生が引っ張ってくれたおかげで優勝することが出来ました。今、2年生は自分を含めて2人しかいませんが、1年生と力を合わせて6連覇目指して頑張っていきたいです。

FOOTBOZEの司令塔、7番 茶碗谷選手

―茶碗谷選手は中学3年の時からU-18リーグに出場していることのことですが、その4年の間に何か気持ちの変化はありましたか?

茶碗谷中3、高1の時は上の代の人たちがいたので気持ち的な重圧はなかったんですが、高2、高3は自分たちが一番上の学年だったので、自分たちがやらないといけない、優勝、連覇もしなければと思っていました。でも、その重圧の中でもしっかりと結果を残すことが出来たので良かったと思います。

―3年生が一人もいない年も勝ち続けられた理由は何だと思いますか?

茶碗谷小学校から一緒にやってきたメンバーや高1から毎日一緒に厳しい練習をしてきたメンバーが何人もいましたし、みんなが普段からフットサルに真剣に取り組んでいるので、それが勝ちに繋がったと思います。

ファンタジスタ、2番 松田隼選手

―もうすぐ3年生がチームを離れるわけですが、松田選手は、これからどのような意識で練習や試合に臨んでいこうと思いますか?

松田自分が一番年上になるので、下の子たちを引っ張っていけるように頑張っていきたいです。そして、何としてでも勝つという気持ちを持って、濃い練習をしていきたいと思います。

―松田選手は、現在、得点ランキング暫定1位です。

松田そうですね、点を取ることがチームの勝ちにも繋がると思うので、これからも自分の持ち味を全部出してたくさん得点していきたいと思っています。得点王も狙いたいです。

松田選手は今季20得点!

―お二人の個人目標、チームとしての目標を教えてください。

松田個人としては、来年の年代別日本代表候補に入れるように頑張っていきたいです。チームとしては、全日本ユースの都大会、関東大会を勝ち抜いて、仙台の舞台に立ちたいです。
茶碗谷まずは、1月のU-18フットサルリーグチャンピオンズカップに東京都ユースリーグの代表として出場するので、しっかり優勝を持って帰って来たいと思います。個人的には、受験もあるので勉強の方も頑張りたいです。フットサルでは次のカテゴリーに行ってもしっかりポジションを取れるように努力して行きます。

茶碗谷選手の冷静で的確な判断がチームに勝利をもたらした

―最後に、現キャプテン、茶碗谷選手から後輩に一言お願いします。

茶碗谷同じフットボウズですが、代ごとに全然違うチームが出来てもいいと思います。実際、僕たちも上の代とは全然違う感じのチームになったので、今の1・2年生たちも自分たちに合ったチームを作って、しっかり結果を出していければいいと思います。

茶碗谷選手、松田選手、ありがとうございました!
U-18フットサルリーグチャンピオンズカップ(2017年1月6日・7日@エコパアリーナ)でのご活躍をお祈りしています!

第22回全日本ユース(U-15)フットサル大会関東大会/優勝『ACカラクテル』準優勝『フウガドールすみだウイングス』

11月27日(日)、小金井市総合体育館で開催された第22回全日本ユース(U-15)フットサル大会関東大会は、千葉県第1代表『ACカラクテル』の優勝で幕を閉じた。『ACカラクテル』(千葉県)と準優勝『フウガドールすみだウイングス』(東京都)は、1月7日~9日、三重県営サンアリーナで開催される全国大会に出場する。

対戦結果はこちら

優勝・準優勝チーム 監督インタビュー&選手コメント

優勝『ACカラクテル』(千葉県)

優勝『ACカラクテル』(千葉県第1代表)

『ACカラクテル』
相馬 直人監督
(準決勝を終えて)
20-1―全国大会出場おめでとうございます。全国大会の出場権をかけた準決勝の相手は、千葉県大会でも対戦したカナリーニョFCでしたが、試合を振り返ってみていかがですか?

緊張もあって立ち上がりは硬かったんですが、気持ちをうまく取り戻して、落ち着いて最後までプレーすることができたことが勝ちに繋がったと思います。

―サッカーチームであるACカラクテルがフットサルに取り組んでいる理由を教えてください。

僕たちはサッカーとフットサルがリンクしていると思っているので、サッカーの入り口としてフットサルを教えて、そこから徐々にサッカーに繋げていくような取り組みをしています。
練習場のスペースがあまり広くなくて体育館で練習することも多いので、フットサルトレーニングは必須ですし、他のサッカーチームに比べるとフットサルの練習をする回数は多いと思います。全国へ向けても今まで通りフットサルの練習を重ねていきたいと思います。

13-2―全国大会ではどのような戦いをしたいですか?

全国ではできる限り勝ち進みたいという気持ちはありますが、それよりも一人一人が駆け引きのあるプレーをすることやテクニカルな部分で観ている人が楽しめるようなプレーをすることが大事だと思っています。カラクテルの一番の良さである一体感、団結力を大切に、このままいい雰囲気で全国大会に臨みたいと思います。

21番 松谷 昂輝選手(キャプテン)

全国の舞台で自信をもってプレーできるように、ここがスタートだと思って練習を頑張っていきたいです。高円宮杯の時にも言ったのですが、カラクテル全員で戦って、必ず全国優勝したいと思います。

19-128番 松井 朱真選手

今の自分に満足せず、一人一人、練習からしっかり声を出して真剣に取り組んでいきたいと思います。全国では自分のいいことろを出せるように頑張りたいです。そして、チーム全員で一丸となって戦い、優勝したいと思います。

相馬監督、松谷選手、松井選手、ありがとうございました。
全国大会でのご活躍をお祈りしています!!


準優勝『フウガドールすみだウイングス』(東京都)

準優勝『フウガドールすみだウイングス』(東京都第1代表)

『フウガドールすみだウイングス』 
須賀 雄大監督
(決勝戦を終えて)
33―全国大会出場おめでとうございます。まずは、本日の関東大会2次ラウンドに向けてどのような準備をされてきたか教えていただけますでしょうか。

彼らは2年半、平日週4の練習と週末の試合をこなしてきているので、改めて新しいことをやるということではなくて、自分たちのストロングポイントを再確認してそれをブラッシュアップするような1カ月にしました。
「切り替えゼロ秒」という僕らのアイデンティティを改めてクラブのカラーとしてしっかり考えましたし、トップチームと同じく前からプレスをかけてボールを奪いにいくという姿勢もあるチームなので、その部分も改めて意識しました。あとは、サッカーチームとの対戦もあると思っていたので、より自分たちが主導権を握るために、一人だけではなく二人、三人、四人と絡んでいく攻撃の精度を上げてきました。

―決勝のACカラクテル戦は苦しい戦いとなりましたが、その要因はどこにあると思いますか?

僕らはフィジカルのアドバンテージをもともと持っていないチームだと思っているので、そこをいかにテクニックや集団の戦術でもってくかということを意識してやっているんですが、決勝では少し(悪いことではないんですが)個人 対 個人の意識になり過ぎた部分はあったかなと思います。あとは、サッカー系チームとやるとフットサルチームよりはロングボールが多くなりますが、それに慣れない部分があってやられてしまったかなという印象があります。

―全国大会もサッカーチームが多く出場すると思いますが、どのような準備をして、どうのような戦いをしたいですか?

30今日の敗戦はみんな心の中に持ちながら挑むことになると思うので、彼ら自身が感じたことを課題として、個人としても取り組んで欲しいと思います。もちろんチームとしても、自分たちが練習でやっているようなプレーを相手がしてこなかった時の柔軟性も高めていきたいと思っています。ですが、彼らはまだ結果を残す年代ではないと思っているので、何よりもまず彼らが納得する形で試合に挑んで、全部出し切ったと思えるような試合をしてもらうのが僕らの役目だと思っています。対策ということで彼らの一番大事な大会を悪戯にいじるのではなくて、まずは自分たちのやることをしっかり意識すること、改めてストロングポイントに自信を持つことが大事なことだと思っています。

4番 竹内 達哉選手(キャプテン)

全国優勝はずっと思っていた目標なので、そこに向かってフウガらしさを出して、みんなで勝っていきたいです。ベンチからもコートの中の選手もみんなが声を出して一体となり、勝利に向かっていきたいと思います。

328番 甘利 斗亜選手

まだ全国大会まで時間があるので、もっとレベルアップできるように練習を頑張っていきたいです。全国の舞台では、今までやってきたことをすべて出し切って、負けたチームのためにも優勝したいです。

須賀監督、竹内選手、甘利選手、ありがとうございました。
全国大会でのご活躍をお祈りしています!!

2016年11月28日 | カテゴリー :

第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会★準優勝チーム「フットボウズ・フットサルU-18」インタビュー

帝京長岡高等学校(北信越地域代表) vs フットボウズ・フットサル U-18(関東地域第1代表)の決勝戦は、延長の末に8-6で帝京長岡が勝利。全日本ユースを最大の目標として活動してきた「フットボウズ・フットサル U-18」は惜しくも優勝を逃した。しかし、最後までフットサルチームらしさを失わなかったその戦いぶりは、多くの観客に感動を与え、中高生フットサル選手たちに夢を与えた。

このチームのキャプテンであり、冷静に相手の状況を読み取る力で仲間を決勝へと導いたフットボウズの頭脳、茶碗谷廉太朗選手、フィクソとしてもピヴォとしても超高校生級のプレーを展開し、チームの危機を救った岡部直樹選手、攻守において一手先を見ながらプレーをクリエイトし、常にチームの要として活躍した南雲颯太選手にお話を伺った。

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―全日本ユース、お疲れ様でした。大会が終わって10日程経ちましたが、準優勝という結果について今はどう感じていますか?

茶碗谷:悔しいですが、全日本ユースの出場チームの殆どがサッカーチームという状況の中で、フットサルチームとして違いを見せることは出来たのではないかと思います。

岡部:フットサルチームとして出場して決勝まで残れたことは誇らしいですし、決勝でも、フットサルをやっている中高生、フットサルに興味を持っている中高生に希望を与えるような戦いができたことは良かったです。

南雲:悔しいですね。試合の動画を観返しても勝つチャンスはあったなと感じるので、逆転されたのは今でも悔しいですが、この試合があったから今がある、これからがあると思って、また頑張っていきたいです。

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中央学院戦での茶碗谷廉太朗選手

―1次ラウンド(予選)を突破して迎えた準々決勝。対戦相手は、ユースフットサル選抜トーナメント関東大会(千葉県選抜の主要メンバーが中央学院)、全日本ユース関東大会でも対戦している中央学院高等学校(関東第2代表)でした。同校との過去2回の対戦と比べ、今回はフットボウズが終始優勢だったように思いますが。

茶碗谷過去2回の対戦では、中央学院は全員が1対1で仕掛けてくる形だったのですが、今回はいわゆるフットサル的な動きが増えていたので、正直、前よりも守備などの面で対応がしやすかったです。自分たちが理想としている試合運びが出来ました。

―準決勝はフィジカルの強い、香川県立高松商業高等学校(四国地域代表)との対戦。0-2から同点に追いつくという展開でしたが、試合を振り返ってみていかがですか?

高松商戦でゴールを決めた岡部直樹選手

高松商戦でゴールを決めた岡部直樹選手

岡部:相手の特長でもある球際の強さ、フィジカル能力の高さというのはフットボウズには足りないので、それ以外の所で点が取れないと厳しいかなと思っていました。今回は大会を通して自分はフィクソとしてプレーしていたんですが、0-2とされてからは、自分がピヴォになってどうにかしないと勝てないと思って自ら前に行きました。いい時間帯で1点返すことが出来て良かったです。パワープレーで取った2点目に関しては気持ちで取った点なので、みんなのゴールです。

―2-2の同点で前後半が終了。決勝に進めるかどうかが決まるPK戦はかなり緊張したのではないでしょうか?

茶碗谷:これまでもいろいろな大会でPKを経験していたので、あまり緊張せずに決めることができました。

岡部:相手の1本目を野澤が止めてくれたので流れはこっちのものだと思って、思いっきりゴールに突き刺しました。

―高松商戦は魂で勝ち取った1勝だったと思います。そして、決勝戦は帝京長岡高等学校との対戦。正直、試合前は帝京長岡が優勢かと思っていたのですが、実際には、後半途中まではフットボウズペースで試合が進みました。前半2-0で折り返しましたが、ハーフタイムではどのようなお話をしたのでしょうか?

南雲:自分たちがこれまで何度も0-2をひっくり返して勝ってきた経験があるので、2-0で勝っていても全然安心はしていなくて、集中して3点目を取りに行こうという話をしていました。

茶碗谷:試合前に分析担当のコーチが分析した内容をボードに書いてくれていたので、ハーフタイムはそれを確認し、あとは延長戦になっても戦えるよう、とにかく疲れを取ることを優先しました。

―後半入ってすぐに追加点で3-0とし、その後、3-1、4-1、4-2、5-2という展開。取られても取り返し、3回目の3点リードで、フットボウズの勝利が見えてきたかと思ったのですが、結果的には、ここから一気に同点に追いつかれてしまいました。この時の状況を教えていただけますか。

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決勝、帝京長岡戦での南雲颯太選手

茶碗谷:5-2になった辺りで相手が4番をピヴォに入れて、キーパーからどんどん4番に当てる、後ろも組み立てずに4番に当てるということをやり始めたんですが、あれは今大会で帝京長岡が一度もやってこなかった戦い方でした。それまでの戦い方を見る限りでは、後ろにいる4番と6番のスイッチの所をしっかり対応すれば大丈夫だということで、その通りにやって決勝で5-2までもっていけたんですけど、相手が4番を前に送ってからは上手く4番に収まるようになり、自分たちはそれに対応出来なくて5-5まで行ってしまいました。

相手はパスが上手いチームだったので、投げてくるというのは想定もしていなかったですし、試合前の予想に反して自分たちが試合を優位に運んだことで、油断が生まれてしまった部分もあると思います。疲れのある中で、1対1もそれまでのようには対応できなくなり、ディフェンスも後手になり、ファウルもたまっていってしまいました。

岡部:一番は相手のメンタルにやられました。自分たちは今まで3点差をひっくり返された経験はなかったんですが、帝京長岡にはそれが出来るメンタルがあった。それが結果に表れたんだと思います。

南雲:5-2,5-3となっていく中でみんなの中に少しずつ焦りが出てきてファウルがたまってしまう、足が止まってきて抜かれてしまうという状況だったので、ベンチ含めみんなでもう少し声掛けをして、ディフェンス、オフェンスをすればよかったと思います。

フットサルチームとしての誇りを胸に

フットサルチームとしての誇りを胸に

―今大会、4日間6試合を全力で戦い抜き、どんなことを感じましたか?そして、今後フットサルにどう取り組んでいきたいですか?

茶碗谷フットボウズの目標だった「全日本ユースの決勝の舞台で自分たちのフットサルをする」というのは出来たのですが、大会を通してまだ個人の部分でサッカーエリートとの差を感じました。フットサルチームであっても、フットサルの技術だけでなく、サッカーをやっている人たちの1対1とか技術を超えられるようなトレーニングをしていかなればサッカーチームに勝てないと思いますし、個人としても上のレベルではやっていけないと思います。今回はそれを知るいい大会でした。

岡部:あのピッチに立てたことは今後の財産になるし、フットサル界に希望を与えられた戦いでもあったので、そこは誇りに思います。ただ、個人としてもチームとしても課題がすごく出たので、それを一個一個消化しながら上のレベルでプレーできたらいいなと思います。

南雲:ゼビオアリーナという素晴らしい舞台で決勝戦ができたのは本当に良かったです。自分たちみたいなフットサルチームでもあそこまで行けるということは証明できたと思うので、いつかフットサルチームが優勝するのを期待して、自分も上のレベルでプレーできるように頑張っていきたいです。

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茶碗谷選手、岡部選手、南雲選手、ありがとうございました!フットサル選手として今後ますますのご活躍をお祈りしています!

試合動画

準々決勝 フットボウズ・フットサル U-18 vs 中央学院高等学校

準決勝 フットボウズ・フットサル U-18 vs 香川県立高松商業高等学校

決勝 フットボウズ・フットサル U-18 vs 帝京長岡高等学校

2016年8月18日 | カテゴリー :

第16回東京都フットサルチャレンジU-18★優勝「フウガドールすみだファルコンズ」インタビュー

1次ラウンド・2次ラウンド計6試合で32得点2失点と、圧倒的な強さで「第16回東京都フットサルチャレンジ U-18」を制した「フウガドールすみだファルコンズ」。精鋭が集まるそのチームの中でも一際目を引くシュートセンスと確かな足元の技術を武器に、チームを勝利へと導いた40番 垂井斗我選手、誰よりも熱く懸命にピッチを走り回り、決勝では見事なロングシュートを決めた42番 畠山勇気選手にお話しを伺いました。

優勝「フウガドールすみだファルコンズ」

優勝「フウガドールすみだファルコンズ」

―ホンダカップU-18全国制覇に続いて、東京都フットサルチャレンジU-18での優勝、おめでとうございます!

垂井:ありがとうございます。このメンバーでしっかり練習して積み上げてきたものが、この舞台で発揮できたので、とても嬉しいです。

畠山:最高です!もう最高です!

P1390828―今大会ではいつもの攻撃力に加えて守備の堅さも印象に残りました。

垂井:チームで守備の強化は課題になっていましたし、相手に依って前から行ったり引いたりと、しっかり対応してプレーできたのが良かったと思います。そして何より、ピッチの選手とベンチの選手が一体となって守備に関してしっかり声掛けをしたことが優勝に繋がったのだと思います。

―今大会ご自身のプレーは満足のいくものでしたか?

畠山:決勝で決めたゴールはやばいです。あれはもう世界レベルです。(笑)

垂井:今大会通して調子が良くて、決勝の舞台では最初に2得点できてチームの流れを引き寄せられたのは大きいと思います。得点に何よりもこだわっていたので、決勝でチームの勝利に貢献出来て良かったです。

―ファルコンズは今大会に参加したチームの中で一際存在感を放っていました。それは強いからというだけではなく、チームの雰囲気による部分もあると思いますが、普段からチームとして意識していることはありますか?

垂井:どのチームよりも熱く、いい意味で一番うるさく、というのは意識しています。そして、会場を沸かせられるような、多くの人に観てもらえるようなチームを目指して日々やっています。

P1390814―その「フウガらしさ」はどうやって作り出しているのでしょうか?コーチの方などから「こうあるべき」というようなお話があるのでしょうか?

畠山:誰かから言われてということではないです。みんな目指している所が高いので、その気持ちが自然と表れているんだと思います。

―垂井選手は今大会でも10得点以上していて、リーグ戦や他の大会を観てもシュート力が突出していると感じます。

自分はシュートが下手だからこそ、シュートへのこだわりが誰よりもあると思います。強さだけでなくコースを突くこと等はまだまだ足りないと思いますが、僕はこれからまだまだ成長できると思っているので、もっと上を目指して頑張っていきたいです。シュートもスピードも技術も上げていきたいです。あと、本来自分はドリブルを得意としているんですが、もっともっと足元の技術を上げていかないとFリーグでは活躍できないと思うので、本当にそこはしっかりやっていきたいです。

―畠山選手は、今後どういう部分を伸ばしていきたいですか?

畠山:全部ですが、特にボラ選手のような身体を作りたいです。ボラ選手を超えるのが目標です。

―最後に個人目標、チーム目標をお願いします。

垂井:何よりも、早くトップチームに上がることが一番大事だと思っています。Fリーグは憧れの舞台なので、そこはしっかり目指していきたいです。そして、いつかは世界にも挑戦したいです。ファルコンズで3年生は僕一人なんですが、1、2年が本当に頑張ってくれていて、このメンバーなら来週の神戸の大会(「グリーンアリーナ神戸カップ U-18フットサルフェスティバル」8月24日・25日)でも負けないと思うので、絶対優勝できるように頑張ります。

畠山:個人としては、まずはバッファローズに上がることで、その後、トップ、日本代表というのが目標です。チームとしては、来年、全日本ユースで全国大会に出て優勝することを目標にして頑張っていきたいです。より高みを目指してみんなで頑張りましょう!!

畠山勇気選手、垂井斗我選手

畠山勇気選手、垂井斗我選手

垂井選手、畠山選手、ありがとうございました!今後、益々の活躍を期待しています!!

第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会・優勝「帝京長岡高等学校」古沢徹監督&MVP 齋藤日向選手インタビュー

第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会は、3大会連続出場の帝京長岡高等学校がフットボウズ・フットサル U-18を延長戦の末に下し、悲願の初優勝を果たした。

4日間で6試合を戦いながら、最後までハードワークと高い技術を維持し続けた帝京長岡高等学校。その疲れを感じさせない戦いぶりは見事で、改めて強豪サッカーチームの底力を見せつけられた大会となった。

選手たちに常に自主性を持たせ、選手たちを信じながら、心身共に最後の最後まで戦い切ることのできるチームを作り上げた古沢徹監督と、確かなボールコントロールと卓越したセンスで観客を魅了し、大会MVPに輝いた齋藤日向選手にお話を伺った。

優勝「帝京長岡高等学校」

優勝「帝京長岡高等学校」

帝京長岡高等学校 古沢徹監督

―優勝おめでとうございます。まずは、今のお気持ちをお聞かせ下さい。

去年、一昨年とベスト8だったので、その壁を破って頂点に立てたことは、率直に嬉しいです。

―1次ラウンドの間に監督にお話を伺ったときは、厳しい戦いになると思いますというようなことを仰っていましたが、結果的には、見事栄冠を手にされましたね。

今年は去年の選手たちと比べると、フィジカル面でも技術面でも弱い部分があったので、厳しい大会になるかなと思っていましたが、去年よりも一人一人がすごくハードワークできる選手たちで、慢心とかイージーミスがなかったですね。頑張ってボールを追いかけながらも、一番大事な「相手を見る」「スペースを見つける」というところを突き詰め続けられていたのが大きいと思います。

P1380169―0対3になってもぶれずに戦えた要因はどこにあると思われますか?

逆に言うとあれ以外にやりようがないんです。大きい子を入れてやり方を変えるというようなことは必要かなとも思いますが、ここに来た意図というのが「少しでも成長させて冬の選手権に繋げる」ということと、フットサルは新潟県長岡が中学校年代でずっと日本一になっているのでその長岡で「フットサルを文化にしていきたい」ということなので、そこを突き詰めた戦い方をしました。相手をはがすことに頑張るとか相手の逆を取るということでリズムをもって来られればなと思っていました。

0-3までは、しんどいけれども4番を後ろに置いておいて、3点差開いたら4番を少し前にして16番と8番もしくは6番をへそにして、4番と16番のところに収まるので、それで何とか押し込めればなと。

―見事にはまりましたね。

そうですね。でも、前半を観た時はやばいなと思いましたし、怖かったですね。

もし、うちがリードしている展開で相手のパワープレーの時間が長かったら苦しかったかもしれませんね。うちは9人しかいませんでしたから。なので、うちが追う展開で後半ぐっと点を取れて追いつけたのが良かったですね。ビハインドの時も相手は5ファールあったので、落ち着いてやればできるかなと思っていました。

P1380538―試合前に特別にフットボウズ対策はされたんでしょうか?

パワープレー対策だけはミーティングしていました。相手の4番が内側に入ってきたらダイヤで守って外に逃げたらボックスにする、6番にミドルシュートを打たせないというあたりの話はしました。

―フットボウズより上回っていた部分は何だと思われますか?

選手たちの順応力ですかね。

僕は、基本的に、パワープレー以外はこう守りなさいということは言わないようにしています。まずは個の判断でやらせてみながら最後のところを僕がまとめた方が本人たちの幅が広がるかなと思うので。

サッカー的になってしまいますが、流動的に入れ替わるとか、多分フットサルではタブーとされている立ち位置がうちの選手たちにしてみればベストのポジションかもしれないので、その辺りは選手各々が相手の技量とボールの持ち方、角度などを見極めて決めていました。そういった順応力という部分では、多少勝っていたんではないかと思います。でも、やっぱりフットボウズさんはいいチームで、特に6番の選手は良かったので冷や冷やしましたけど、やっていてすごく面白かったですね。

―最後に今後の抱負を一言お願いします。

来年はサッカーとフットサルで日本一を目指したいと思います!

MVP 帝京長岡高等学校 NO.4 齋藤日向選手

―優勝、おめでとうございます!

ありがとうございます。とても嬉しいです。

P1380698―そして、MVP受賞、おめでとうございます!

ありがとうございます。取れると思っていなかったんですが、名前を呼ばれた瞬間、とても嬉しかったです。

―futsal Rでは優勝候補として帝京長岡さんをあげていたので、正に予想通りの結果となりました。

去年の3年生がフットサルが上手かったので今回優勝候補にしてもらっていたんだと思うんですが、自分たちの代はそんなに力がある選手がいるわけではないですし、サッカーを中心にやっているチームなので、そこまで自信はありませんでした。でも、日々のサッカーの練習でやっている小さな局面でのボール回しなどが今回フットサルにも活かせたのが良かったんだと思います。

―予選から振り返って、特に印象に残っているチームはありますか?

やっぱりフットボウズさんですね。フットサルを専門としてやってきているチームなので、セットプレーのサインプレーだったり守備のやり方だったりパワープレーだったり、いろいろな部分が印象に残りました。特にパワープレーに関しては自分にとっては初めての体験だったので、とても勉強になりました。

―決勝の相手はフットサル専門チームということで、何か特別に対策をしたのでしょうか?

試合前のミーティングで、前の2人が足を使って、2対3の状況でも、振られても頑張って付いていくということと、後ろは1対1でしっかり守るということを話しました。自分たちは組織的に守ることは練習していないので無理なので、とにかく足を使って守るということを監督から言われました。

P1380156(1)―フットサル経験値で勝る相手に勝てた要因は何だと思いますか?

日頃の練習で、パスのコースを3つ作る、選択肢を持つ等、フットサルにも応用できることをやってきたのが良かったと思います。セットプレーは単純なシュートだけになってしまいましたが、ボール回しなどは普段の練習の成果を出せたので良かったと思います。

―決勝では前半で2点ビハインドになりました。今大会で初めてのシチュエーションだったと思うのですが、焦りはありませんでしたか?

ベンチもピッチに立っている選手も意外と落ち込んでなくて、今大会で一番声を掛けていて、まだまだいけると思っていました。劣勢の中でもチーム一丸となって戦うことができました。

―これからフットサルを続けていく気持ちはありますか?

今は選手権に向けて頑張っていきたいです。でも、今回の大会でフットボウズなどと対戦し、フットサルの奥深さを感じましたし、フットサルの楽しさを肌で感じることができたので、フットサルについてもこれからじっくり考えていきたいと思います。

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帝京長岡高等学校の皆さん、優勝おめでとうございます!!全国高校サッカー選手権大会でのご活躍をお祈りしています。そして、来年も全日本ユース(U-18)フットサル大会でお会いできることを楽しみにしています。

第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会関東大会・優勝「FOOTBOZE FUTSAL U-18」インタビュー

第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会関東大会で、フィクソとして守備に貢献しながらも3試合で4得点をあげ、チームの勝利に大きく貢献した岡部直樹選手と準決勝でPKを止め、チームを全国大会へと導いた守護神、野澤拓実選手にお話を伺いました。

野澤選手、岡部選手

野澤選手、岡部選手

―関東大会優勝おめでとうございます!全国大会への出場権を手にした今のお気持ちをお聞かせ下さい。

野澤:「仙台の舞台に立つ」という、1年生の頃からの夢が叶ったので嬉しいです。

岡部:去年の関東大会でロンドリーナに敗れてから1年経って、リベンジすることができて本当に嬉しいです。

―では、関東大会の3試合を振り返っていきたいと思います。まずは初戦の佐野日大高校(栃木県代表)戦、6-0の完勝でした。

岡部:相手が投げて来るということもあって、とにかくゴール前で体を張って競り合って、チャンスがあれば自分たちの攻撃をして得点を重ねようと思っていました。チャンスが来るまで我慢できたことが勝利に繋がったと思います。

―次に、全国大会の出場権をかけての準決勝は武相高校(神奈川県代表)との対戦。かなり緊迫した試合内容で、最後はPK戦での勝利となりました。

野澤:武相とは何度も練習試合をしていて、一番やり辛い相手でした。結果的に、すごい接戦でシーソーゲームが続きましたが、最後の最後に、準備してきたPK戦で勝つことが出来て良かったです。

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スーパーセーブでチームを勝利に導いた野澤選手

―1点差から同点にされ、また1点取っては同点にされてというのを繰り返し、勝利目前でまたしても同点に追つかれてしまいました。その時のプレー、心境を振り返っていただけますか。

岡部:ラスト8秒、コーナーキックからの失点だったんですが、フィールドの中で意思の統一ができず失点してしまいました。全国大会では疲れた時でも意思を統一してプレー出来るようにしたいと思います。

野澤:本当にあと少しの所での失点で、正直ショックだったんですが、とにかくPKで止めるしかないと思いました。PKの時は、練習通りにやって1本目を止めることができて、チームに勢いを付けられたのかなと思っています。

―そして、決勝は中央学院高校(千葉県代表)との対戦となりました。試合を振り返っての感想をお願いします。

岡部:中央学院はとにかくドリブルをしてくるチームで、今までなかなか対戦したとこがないタイプのチームだったのでかなり手こずり、最初の方は連続で失点してしまいました。でも、徐々に相手のドリブルにも慣れてきて、自分たちが何段階にも用意しているプレスを駆使することで、最後は自分たちのペースに持ち込み勝利することができました。

野澤:自分たちのオウンゴールが2本あったので、自分が指示を出してそれを防げれば良かったなと思います。あとは、相手のテクニックに翻弄された部分があったので、全国ではそうならないように練習をしていきたいです。

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関東大会で4得点の活躍を見せた岡部選手

―全国大会の組み合わせが決まり、フットボウズ・フットサルU-18は、白樺学園高校、島根県吉賀高校、帝京長岡高校と同グループになりましたが、特に気になっているチームはありますか?

岡部:一番気を付けなければならないのは、帝京長岡だと思います。帝京長岡は今年3月のユースフットサル選抜トーナメントでも新潟県選抜として出場していて対戦したんですが、その時は圧力とフィジカル能力にやられてしまいました。今度の全国大会では、今自分たちが取り組んでいるフィジカルやフットサルのスキルで帝京長岡を上回れたらいいなと思います。

野澤:同グループ3チーム全てがサッカーチームですが、サッカーチームに自分たちがフットサルで負けると言うのは恥ずかしいことだと思っているので、絶対勝って1位通過したいと思います。

―全国大会へ向けて意気込みを聞かせてください。

岡部:今大会の出場チームはほとんどがサッカーチームですが、サッカーチームにはフットサルで勝負してフットサルで勝たなければこの年代でフットサルをやっている意味がなくなってしまうので、そこは圧倒的な差を付けて勝ちたいと思います。「フットサルチームのプライド」を持ってフットサルチームがフットサル大会で優勝するというのを体現したいと思います。

野澤:チームとしては、全国の舞台で「真のフットサル」を見せたいと思います。個人としては、とにかく多くシュートを止めて、サッカー部のキーパーのお手本になるようなプレーが出来るよう頑張りたいです。全日本ユースは今年第3回ですが、まだフットサルチームは優勝したことがないので、フットボウズが優勝してフットサルチームとして初優勝できればいいなと思います。

岡部選手、野澤選手、ありがとうございました!

第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会(8月4日~7日@宮城県/ゼビオアリーナ・仙台市体育館)でのご活躍をお祈りしています!!

FOOTBOZE FUTSAL U-18

FOOTBOZE FUTSAL U-18

2016年7月11日 | カテゴリー :