FC東京フットサル交流戦(U-12) 2016年1月5日

【FC東京フットサル交流戦(U-12)】2016年1月5日(火)小平市民総合体育館

FC東京が「フットサルの試合を選手及び指導者が体感する」ことを第一の目的に掲げ、U-12年代のフットサル交流戦を開催しました。

参加チームはFC東京フットサルスクール、川崎フロンターレスクール、フウガドールすみだエッグス、P.S.T.C.LONDRINAの4チーム。JリーグとFリーグの下部組織がフットサルで交流するというこの新たな試みは、10分前後半の「プレーイングタイム」という試合形式で行われ、タイムアウト、ファールカウント等も含め、本物のフットサルを感じて欲しいという主催者の想いが詰まった交流戦となりました。

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監督・コーチインタビュー

記念すべき第1回フットサル交流戦に参加したチームの指導者の方々に、交流戦の感想や今後期待すること等を伺いました。

FC東京フットサルスクール 横江塁コーチ

FC東京フットサルスクール

FC東京フットサルスクール

―まずは、今回この交流戦を企画した理由を教えてください

FリーグとJリーグでフットサルを盛り上げたいという想いでこの交流戦を企画しました。去年は府中アスレティックFCさんに呼んでいただいてFリーグの前座試合を行ったんですが、今度は自分たちで運営して、FC東京のフットサルスクール生にもFリーグの下部組織にもよりフットサルの実践の場を提供したいということで交流戦開催に至りました。

―試合を観ての感想をお願いします

プレーイングタイムで試合を行ったことで、フットサルというのがより出たと思います。

僕らの想いとして、ミニサッカーではなく「フットサルを体感させたい」というのがあって、フットサルという競技に子どもたちが一人でも多く関われたというのは大きな財産になったのではないかと思います。また、僕らは普段はサッカーのコーチでもあるので、フットサルの運営や試合を間近で観ることができたというのは、今後、フットサルスクールにもサッカースクールにも活かせるなと思いましたね。

―U12年代でフットサルをやることのメリットは何だと思われますか?

子どもの将来の選択肢が増えますし、プレーの選択の幅が広がり、戦術メモリーが溜まっていくという点では、今後、サッカー選手であろうがフットサル選手であろうが両方経験している選手の方が伸びる可能性が高いと思います。海外でも子供のころ両方やっていた選手がいいところまで行っているので。Fリーグが始まってまだ8年ですから、これがもう一回りして、FリーグとJリーグの両方を観て育った子どもたちが出てくれば、いろんな可能性を持った選手がより増えて来るのではないでしょうか。また、FC東京の中でもサッカーを選べる、フットサルを選べるという環境を充実させていきたいというのが僕の今の思いです。

川崎フロンターレスクール 梶田隼渡監督

川崎フロンターレスクール

川崎フロンターレスクール

―交流戦参加の動機を教えてください

今日参加しているのがフットサルの方のスクール生なので週1回の活動だけではなく他のチームと交流することで、刺激を受けたり、普段やっていることがどこまで通用するか何が足りないのかということを再確認したり、子どもたちがいろいろ感じてくれればいいかなと思って参加しました。

―対戦を終えての感想をお願いします

自分たちに関しては、気持ちの部分での弱さを感じましたね。いい入り方が出来ても、自分たちのミスや逆転された雰囲気でどんどん落ち込んでしまって失点を重ねてしまいました。フットサルの技術という部分では、週1の練習ではありますが、通用した部分、しっかりやれている部分もありました。ですが、まだまだ足りないところがあるので、僕も勉強しなきゃいけないですし、子どもたち自身もサッカーとは思考を変えながらプレーを変えていかなきゃいけない部分がたくさんあると思います。

―今後、フットサルの部門を拡大する計画などはありますか?

川崎フロンターレでもゆくゆくはフットサルでもチームを作っていければという目標はありますので、あとはタイミングとその環境をどう整えていくかということですね。場所の確保などハード面の難しい問題もありますが、ゆくゆくはチーム化やフットサルスクールの拡大、フットサルの普及という部分もフロンターレとしてもやっていければと思っています。

フウガドールすみだエッグス

フウガドールすみだエッグス

フウガドールすみだエッグス 荻窪孝監督 

―交流戦の感想をお聞かせください

まず、大会の環境が素晴らしい。設営も素晴らしいですし、フウガのこの年代の子たちがプレーイングタイムでやるのも初めてですし、主催者の方の想いが詰まっている感じがしました。こういう大会が増えてくるといいですね。Jクラブがフットサルをやってくれることでサッカーのレベルも上がるのではないでしょうか。

うちはフットサルのチームとして活動しているので、サッカーチームとは違う、フットサルチームらしいところがしっかり出せればいいかなと思います。フィジカル面だとまだまだサッカーチームの方が強いという部分もあると思うんですけど、それ以外の部分、タイミングだとか小さいスペースの使い方だとか駆け引きの部分などでしっかり勝負できればいいかなと思っています。

―今日もフウガさんはフットサルチームらしさがしっかりと出ていたと思いますが

そうですね、今日の試合でも、その点は子どもたちがよくやっているなと感じました。

この子たちが中学生でも続けてくれて、その先高校生、サテライト、トップへと繋がっていってくれるといいですね。サッカーではなくフットサルの選手になりたいという子どもたちも出てきていますので、その子たちにしっかり頑張っていって欲しいなと思いますね。

P.S.T.C. LONDRINA 岡村康平コーチ

P.S.T.C LONDRINA

P.S.T.C. LONDRINA

―交流戦の感想をお聞かせください

この交流戦の目的は勝ち負けではなく楽しむこと、フットサルという競技を理解するということだったんですけど、みんなそれをしっかり持ちながらも熱い試合になっていましたね。やっている本人たちはもちろん、観ている方も楽しくてワクワクするような試合内容でした。

―対戦相手についてはどう感じましたか?

フウガさんとはFの下部組織同士、よく練習試合をしますけど、FC東京さんや川崎フロンターレさんとはやることはほぼないので、すごくいい経験になりますね。技術も高いですし、アイデアもまた違ったものが出て来るので。ただ、今日フウガさんがやっていたようなキックインの戦術とかコーナーキックとかクリアランスの戦術の練習はフットサルスクールだとなかなかやらないと思うので、こういう実践の場でその辺りもやっていけるといいんじゃないかと思います。そこはフットサルの醍醐味の一つでもあるので。

―今後もこういった交流戦が開催されるといいですね

そうですね、今後も定期的にできるといいですね。今回の交流戦は、コートもちゃんとセットされてプレーイングタイムでFリーグの雰囲気に似ていましたし、厳しくルール付けもされていたのでいい緊張感のもとで試合が出来ました。これから参加チームが増えていって優勝を決めたり上手い選手がたくさん集まってより多くの刺激を受けられる大会になっていくといいですね。

特に、これまでサッカーしかやっていない子にフットサルをやっていって欲しいです。僕は二十歳からフットサルを始めたんですが、小学生年代からフットサルをやっているというのは間違いなく脅威になると思います。サッカーをやるにしても必ずフットサルの経験は活きると思うので、是非フットサルも知ってもらいたいですね。

対戦結果

①FC東京 4-8 フウガドールすみだ

②P.S.T.C. LONDRINA 3-3  川崎フロンターレ

③フウガドールすみだ 5-6 P.S.T.C. LONDRINA

FC東京 6-5 川崎フロンターレ

⑤川崎フロンターレ  4-15  フウガドールすみだ

⑥FC東京 3-6 P.S.T.C. LONDRINA

2016年1月6日 | カテゴリー :