U-18フットサル日本代表 小森隆弘監督「第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会」

8月20日~23日に宮城県仙台市で開催された『第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会』の視察に訪れた、U-18フットサル日本代表 小森隆弘監督に、大会の感想や育成年代のフットサルのレベルアップのために必要なこと等を伺った。

―今大会、小森監督は予選からずっと試合を観られていたかと思いますが、試合内容に関してどういう感想を持たれましたか?

二つタイプがあって、試合を重ねながら都度セットしてきているところと、事前にフットサルの準備、研究をしてきているところとがありました。準々決勝、準決勝と進むにつれて、試合がどんどんフットサル化してきて、最後の作陽高校などはサッカー感覚をフットサルに転化している、サッカーの良さを残したフットサルをしていましたね

去年の決勝は、サッカーのミニゲームのままやってきた聖和学園と完全にフットサルのやり方、特にセットプレーの仕方とか細かいところで勝負した名古屋オーシャンズでした。それが今年の決勝はサッカー部同士だったにも関わらず、本当のフットサルの大会の決勝という印象を受けました。それはすごく感動的でしたし、嬉しかったですね。多分ですが、フットサルに興味を持ってくれそうな優秀なタレントが相当いるなと感じました。初めは膨大なリストの中からU-18代表候補を絞るのが大変だなと思って悩みに悩んでいましたが、ベスト8、4と進むにつれ、だんだんフォーカスが合ってきましたね。選手を見つけるという意味だけではなく、この年代の取り組みが今こういう段階なんだなというのが把握できたし、試合毎にどうパフォーマンスが変わるのかというのも何となく見えました。あとは、異質なエスパッソみたいなチームも面白かったですね。中学生も出ていましたからね。ああいうチームがこれから力をつけて、来年も再来年もやっていくと考えると楽しみですね。全体的に、大会2年目にしてはすごく進展の速いレベルアップで、嬉しいサプライズだらけでした。

―この大会が出来たことで、サッカー部がフットサルに取り組む度合いがだいぶ変わったようですね。

僕は予選の雰囲気を見てそのように想像していましたけど、やはり現実にそうなってきたんですね。

あと一つ気づいたのは、フットサルの知識をきちんと持った指導者がいらっしゃるのといらっしゃらないのとでは全然違うなというのはありますね。この年代以降はフットサルの対策の面で専門的な部分が出やすい、理解力とかフィジカルも含め専門的知識で違いを見せやすい。にも関わらず、それを知らないで普通にサッカーの延長でやってしまうと、チームの仕上がりや戦い方が変わってしまうなというのが今大会でも顕著でした。優秀な個を持って何とか対応したとしても、結局最後はその準備の違いが結果として出てしまうと思います。優勝した作陽は、釧路北陽との決勝でも圧倒的に試合を支配していましたし、点を取る時の形、持っていき方もフットサルに取り組んできたなというのが見て取れました。

(今後、この年代のフットサルを更にレベルアップさせるためには)フットサルの情報の普及というのが必要なんだろうなと思いましたね。まず大会が出来ました。次はフットサルはどうやって戦うものか、どういうスポーツかということを、もう少しこの年代の人たちに普及させることが必要なんだろうなと思いました。この大会はインパクトのある、転換期の狼煙を上げる大会だと思います。

―U-18フットサル日本代表の選考、活動について教えて下さい。

特にサッカー部の選手に関しては(フットサルをやることについて本人の意思の問題もあり)オートマチックに呼べるものではないので、誰を呼ぶということについてはまだ何とも言えませんが、まずは9月に1回目の活動を行う予定です。

U-18フットサル日本代表、間もなく始動!!小森監督

2015年8月27日 | カテゴリー :

第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会★第3位『PSTCロンドリーナ U-18』&MVPインタビュー

Fリーグの湘南ベルマーレの下部組織であるPSTCロンドリーナU-18。高校生Fリーガー、植松晃都選手を中心に、多彩なフットサル戦術を駆使して激戦区関東を勝ち抜いてきた。「Fリーグの下部組織を代表しているというプレッシャーを感じている」チームを率いる伊久間洋輔監督は準決勝の作陽戦を前に、そう、胸の内を明かしてくれた。そして、サッカーチームに勝つという使命感を持ちながら臨んだ作陽戦。残り時間3分、2-6の4点ビハインドから3点を返し、1点差にまで詰め寄った。しかし、結局、強豪サッカーチームを相手に勝利を手にすることはできなかった。「選手があと何人かいれば・・・」そんな思いが駆け巡る。3位決定戦でロンドリーナが下した相手、エスパッソ U-18も同じ問題を抱えながら満身創痍で4日間6試合を戦った。第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会は、選手層の薄さという、多くのフットサルチームが抱える課題が浮き彫りになった大会でもあった。ロンドリーナ1

PSTCロンドリーナU-18 伊久間洋輔監督

―3位決定戦での勝利、おめでとうございます。植松君が貫録の6ゴールでしたね。

(3位決定戦で対戦したエスパッソU-18の)市川君が今日2点取ったので、植松は得点王にはなれませんでしたね。本当はもっとやって欲しいですけどね。大会中、かなりシュートを外していましたから。

ロンドリーナ4―この大会を今後にどう繋げていきたいですか?

チームとしても経験できたことが大きいので、高校生で全国に出られるということで中学生が入ってきてくれれば、上手く繋がっていくかなと思っています。

―決勝はサッカーチーム同士の対戦となりましたが。

悔しいですね。

―サッカーチームとの間で感じた差というのはありますか?

差は人数と体力だけですね。うちにもし同じくらいの子があと3人くらいいたら、多分いけるかなとは思います。(人数が多ければ)やり方も変えますし。現状の人数だと最後は調整しながらということになってしまいます。本当はそんなことしたくないんですけど、人数が少ないとそこは致し方ない部分なので。やはり人数の違いは大きいですね。フィジカルに関してはうちもかなり頑張った方だと思うんですけど、もっとやらなければいけないと思います。あとは、3年生がもっと増えて7、8人いるようになればそれなりに戦えるではないかと思います。そこはクラブの課題ですね。

―サッカー部は100人位いますから、確かにその差は大きいですね。ロンドリーナ5

いい選手を選べますからね。今回、サッカー部のポテンシャルの高い子たちを見て勉強になりましたし、そういう子が卒業してフットサル界に入らないかなということをすごく思いますね。

―その流れを作るために重要なことは何だと思われますか?

やはりFリーグのプロ化じゃないでしょうか。環境面の整備ですね。プロじゃないにしてもちゃんと生活できるということが大事なのではないかと思います。そのあたりを各チームがしっかりやっていけば、サッカー部の子がフットサルに来るということが起こってくるんじゃないでしょうか。

 大会MVP★PSTCロンドリーナ U-18  31番 植松晃都選手

―全国第3位おめでとうございます。得点王にはあと一歩というところでしたね。

得点は試合中も計算していたんですけど、あと1点で(最多得点のエスパッソU-18 市川宙選手に)追いつくというところで市川君に決められてしまって、心が折れかけました(笑)。でも得点王になるためではなくチームが勝つために点を決めていたので、最後に勝ててよかったです。

ロンドリーナ7―エスパッソの市川選手と言葉を交わしていましたが。

はい、挨拶の時に市川選手から「うまいね」という声掛けをしてもらって、自分も市川選手は速くて決めるところをちゃんと決めてきたのでそういう所が上手いなと思って、そういう話をしました。

―3位という結果についてはどうですか?

本当は1位が良かったですけど、3位決定戦で3位か4位かというのは相当差があると思うので、そこで勝てたということは良かったです。3位で胸を張って帰りたいと思います。

―今日の試合はずっとロンドリーナペースでしたね。

ここまで来たからには勝って帰らなきゃならないという気持ちだったので、最初からガンガン前プレで行きました。最初の5分で自分たちのペースにしようという作戦だったのでそれが良かったと思います。

―フットサルチームとしてこの大会を制覇しなければいけないという使命感のようなものはありましたか?

サッカーチームには負けてはいけないというのは自分たちだけでなく、フットサル界全体の思いだと思うので、負けてしまったことは本当に悔しいです。

ロンドリーナ3

―事前に対サッカーチーム対策は特別にしてきたのでしょうか?

サッカーチームはゾーンディフェンスで守ってきて前プレというのはなかなかないので、自分たちはゾーンで守るのではなく、相手が慣れていないであろう前プレを心掛けてやるようにしました。体力的にはきついんですが、前でプレスかけて前で取れたら自分たちはチャンスなので。

―しかし、準決勝は作陽に負けてしまいました。どういう点でサッカーチームに勝ち切れなかったと思いますか?

サッカーチームの方が走れるし、シュート力のパンチが全然違いました。フットサルはパスで崩すのに対してサッカーは1対1が強いので、そういう所で少し劣ってしまったり、フィジカルが足りなくて最後の一歩が出なかったりという所だと思います。あと、ゴールまで抜けたと思っても、サッカーチームには戻って来る体力があるので、そういう場面でも落ち着いてゴールを決めることができなければならないと思いました。

―この経験をこれからどのように活かしていきたいですか?

サッカーチームのディフェンスとフットサルチームのディフェンスは全然違うじゃないですか。自分たちはフットサルチームのディフェンスのために戦術を組んでいるんですけど、それがうまく効かない時にどう対応できるかという所が大事だと思います。今回はそこが足りなかったと思うので、これからは戦術に拘らずに自分たちでどんどん新しいプレーを出していけたらと思います。

ロンドリーナ2

2015年8月27日 | カテゴリー :

第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会★準優勝『北海道釧路北陽高等学校』インタビュー

名門サッカーチームとフットサルの強豪が名を連ねる今大会で、大方の予想を覆し決勝に進出した『北海道釧路北陽高等学校』。選手たちの試合ごと大きく成長する姿、強豪相手にも怖気づくことなく果敢にチャレンジし続ける姿は他のチームや観客に驚きと感動を与えた。決勝戦でも、サッカーチームとしては格上の作陽高校と互角に渡り合い、最後まで息もつかせぬ名勝負で魅せてくれた。緊張感に包まれた試合の中でも楽しむ気持ちを忘れずに選手たちの成長を見守り続け、チームを準優勝に導いた叶内保監督、キャプテンとしてプレーの面でも精神面でもチームの支柱として戦い抜いた11番 伊藤圭汰選手、今回が高校生活最後の大会となった守護神、1番 佐藤汰地選手にお話を伺った。北陽5

北海道釧路北陽高等学校 叶内 保監督

北陽1―今大会を振り返っての感想をお願いします。

子どもたちがよくやってくれました。成長した姿をそのままピッチの中で表現してくれたと思います。

―選手たちが一番成長したのはどういう点でしょうか?

諦めないこと、最後まで自分たちのことをやろうとする力、相手との駆け引きをしっかりと最後までやるということ、この3つが素晴らしく成長したと思います。

―今大会は釧路北陽高校にとってはどういう大会でしたか?

全員がこういう場面に来たことのない子たちですので、こういう大会の環境の中でやれたことがチームにとって大きな財産かなと思います。その中でも接戦をすべて勝ち切ってきたというということについては、相当なアドバンテージを持って帰れるのではないかと感じております。

北海道釧路北陽高等学校 11番 伊藤 圭汰選手

―準優勝という結果となりましたが、今の気持ちを教えてください。北陽2

自分が決めていればという思いがあって、すごく悔しいです。相手の作陽は本当に巧くて、その中でも自分たちは諦めないでやって同点になったけど、最後は自分のシュートが弱くて、それを取られてそのカウンターを決められたので自分に責任があるなと思いました。

―最後のご自身のシュートの場面を振り返ってもらえますか。

「ここで決めないと」と思って、ディフェンスも寄せてきたので、焦ってシュートが弱くなってキーパーに取られてしまったことを後悔しています。あそこで落ち着いてシュートを打っていれば入っていたかなと思うので、それが出来なかった自分が悔しいです

―今回の大会について全体的にはどう思いましたか?

フットサルの全国大会ができて本当によかったなと思います。自分にとっては初めての全国大会だったので、すごく貴重な経験になりました。フットサルがもっとメジャーなスポーツになっていけばいいなと思っています。

北陽8―4日間の大会で体力的にはきつかったと思いますが。

1日2試合とか辛いスケジュールではあったんですが、全国大会をやることに意味があると思うので、そこは頑張りました。

―今後もフットサルを続ける気持ちはありますか?

はい、自分は社会人のフットサルで続けていきたいと思っています。

―キーパーの佐藤君は今大会で引退ということですが。

自分としては(全国高校サッカー)選手権まで残って最後一緒に引退したいと思っていたんですけど、それは自分の考えなので、佐藤汰地の分まで選手権では頑張りたいと思います。

北海道釧路北陽高等学校 1番 佐藤 汰地選手

北陽3―まず、試合を振り返ってみての感想をお願いします。

やっぱりここまできたら優勝したかったんですけど、力及ばず負けてしまって本当に悔しかったです。

―最後の最後までいい試合をしてもう少しというところで得点を決められてしまいました。最後の作陽の得点シーンを振り返っていただけますか。

ディフェンスが眞中選手に抜かれて、1対1は止める...あれも止めるはずだったんですけど...。

―今大会は佐藤選手にとってどういう大会でしたか?

僕の高校生活の中では最後だったんですけど、最後にふさわしいいい大会になったと思います。

全試合結果はコチラ
北陽9

2015年8月26日 | カテゴリー :

第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会★優勝『岡山県作陽高等学校』インタビュー

準決勝に向けて作陽の選手たちがピッチ脇でアップをしている中、観客席にいる3人の高校生に声をかけた。今大会でベンチ外となった作陽の3年生の選手たちだ。彼らは、カメラを持つ私にこんなお願いをしてきた。「今日は6番を撮ってもらえませんか。6番の選手はずっと怪我をしていたんですど、やっと試合に出られるようになって頑張っているんです」。私はその時、作陽というチームの強さの秘密が一つ分かった気がした。ベンチ外になった選手が出場選手のそれまでの苦しみを共有し、心から活躍を祈る。出場選手は、チームのために撮影やTwitter速報をしてくれる控え選手たちに感謝し、全員で歌舞伎ポーズをきめながら喜びを分かち合う。私が見た『岡山県作陽高等学校』は、プレーだけでなく、チームワーク、個々の意識、振る舞い、全てがチャンピオンにふさわしいチームだった。貪欲な探求心と情熱を持ってこの素晴らしいチームを作り上げた三好達也監督、そして決勝戦で終了間際にゴールを決め、優勝に大きく貢献した11番 眞中佑斗選手にお話を伺った。作陽2

岡山県作陽高等学校 三好達也監督

―優勝おめでとうございます。まず、今の気持ちをお聞かせ下さい。

フットサルを全然知らないところから指導者と名乗って大会に出て、結局、前回大会では名古屋オーシャンズさんに負け、「俺は何をやっているんだろう?何がフットサルの指導者だ」というところから始まって、1年間「見返してやろう」という気持ちで準備していきました。この大会に向けて、昨年度同様3年生だけでチームを作ったんですが、今年は15人が希望してくれました。ここまで来られたのは、その選手たちの頑張りだと思います。

作陽8―早い段階から準備されてこの大会を目指して来られたかと思いますが、実際にはどういう準備、練習をされたのでしょうか?

作陽のサッカーはフットサル的な要素を全く参考にしていない状態で、たまたま全く同じような形が出来ていたんです。普段のうちのサッカー部の練習で3-1というのがベースとしてあるんですが、その動き方がフットサルと完全に一緒で、そのままブロックとかステップをちょっと変えるだけでフットサルに応用できるものがたくさんあるんです。なので、フットサルも他のフットサルチームのまねではなく作陽のオリジナルで、作陽のサッカーに絡ませる形でやっていくとフットサル的な動きがどんどんできるようになってきたということです。

―作陽のサッカーに絡ませる形でやってこられたとのことですが、他にフットサルを指導する上で監督がされてきたことはありますか?

Fリーグが公式サイトで観ることが出来るので、それを半年間で100試合くらい観ました。それで、他の人の意見ではなく、僕自身が有効だなと思うものをどんどんメモで取り出して、1週間はその動きばっかり練習するとそれが出来るようになって、また次の1週間は違うことをやるとそれが出来るようになる。その積み重ねです。

作陽3―初戦と決勝戦では全く違うチームに見えましたが。

正直、初戦のクラーク戦は一番きつかったですね。クラークさんは僕らにフットサルを教えてくれた一番の先生だと思っていて、今年もう4回目の対戦だったんです。なので、互いに特徴を知っていて、一番やりにくい相手ということで引き分けに終わりました。他のチームは僕らの事をあまり知らなくいというかノーマークだったのでやりやすかったです。大会中はコーチが頑張ってスカウティングしてくれたので、牛タンを食べずに毎晩パソコンと睨み合ってビデオを編集し、朝、それをみんなに観せていました。僕らはサッカーでもフットサルでも相手に合わせて変えて行くのがベースなので、そういう意味ではチームはあまり変わってはいないと思います。

―決勝戦の相手、北海道釧路北陽高校のこともよく研究されていたと感じました。

そうですね、もう情報が入っていて、ピヴォが前に張っていてそこに当ててくるのと、11番の子を中心にサイドからカットインしてシュート。11番の子は両足持っているので、そこは飛び込まず距離をあけて守るというところですね。

―しかし、展開としては先にやられました。

はい、ゲームの入りがかなり悪くて、マークを外して2失点してしまいました。ですが、昨日のロンドリーナとの準決勝でも、失点してから前半で4点取れたので、いくらでもひっくり返せるとは思っていました。

―今年は3年生だけのフットサルチームだったということで、また1からの活動になりますね。来年度も3年生のみでフットサルチームを起ち上げる予定なのでしょうか?

いえ、今まで3年生だけだったので今年もそうなったというだけで、今後は下級生を入れていくのもいいかなと思っています。フットサルをやってからサッカーをやるとかなり上手くなっていて、プレッシャーを感じなくなるようなので、下級生であまり上手くない選手たちにフットサルをやらせるのはいいでしょうし、3年生になった時にフットサルかサッカーかを選びやすくなると思います。

―今後のフットサルへの取り組みについて聞かせてください。

作陽5僕が目指していたものの一つとして、フットサルを高校サッカーのチームがするというモデルタイプの一つにできればいいなということがあるんです。うちではフットサル的な動きが苦手な選手たちに無理矢理フットサルをさせるのではなくて、そういう子たちにはサッカーっぽいドリブルベースにした攻撃、3-1にして前に当てて落としてもらってシュートという形を作る。一方で、テクニック大好きの小さい選手たちもいるので、その2チームに分けてそれぞれ練習して、それぞれの特徴を作ってやるというやり方でやっていました。それをまねしてもらうとか、フットサルにもっと興味を持ってもらうとか、作陽でいけるんだったら僕らもいけるんじゃないかとか思ってもらえれば、フットサルの今後の発展に繋がるのではないかと思います。あとは、今年優勝できたのはノーマークという要因が大きかったと思うので、来年また勝って「さすが作陽」と言われるようにならないといけないと思います。

岡山県作陽高等学校 11番 眞中佑斗選手

―大会を振り返っての感想を教えてください。

チームが立ち上がった時からこの大会で優勝することだけを目指して頑張ってきたので、目標を達成できて本当に嬉しいです。

―フットサルチームとしてはいつ頃から練習を始めたのでしょうか?

 [写真]=本田好伸

[写真]=本田好伸

2月に1つ上の学年のフットサル大会があったんですが、中国大会で負けてしまったんです。その悔しさもあって、5月にインターハイの県予選を戦っている選手たちがいる中で、フットサルチームを起ち上げてこれまで頑張ってきました。

―サッカーではなくフットサルチームでやるということはすぐに受け入れられましたか?

目標を今大会の優勝と決めていて、そこに向けて自分たちで追い込んでこれたので、日々充実していました。

―眞中選手のプレーには、フットサル特有のフェイントも観られましたが。

プロの試合等を観て自分なりに研究したのと、練習でも「仕掛けろ、仕掛けろ」と監督から言われていたので、その積み重ねが試合でも活かされたかなと思います。

―今大会を通して、ご自身のパフォーマンスはどうでしたか?

リーグ戦で得点できなくて本当に苦しかったんですけど決勝戦では、厳しい中で「自分が決める」ということを意識してやりました。その結果、決勝点をあげてチームに貢献することが出来て本当に嬉しいです。

―作陽高校は試合ごとに強くなって、まとまってきた印象を受けました。

三好監督がよく研究してくれて、チームでどう戦うか毎回毎回しっかり整理できましたし、いい形でモチベーションを上げて試合に臨めたので、1戦1戦勝ち上がれたと思います。

作陽4―大会中、「優勝できる」という確信は持っていましたか?

グループステージから強豪が集まっていましたし、準々決勝、準決勝も厳しい試合だったので、1戦1戦、目の前の試合を勝ち切るということだけ考えていました。優勝できるというのは最後の笛が鳴るまで全然考えていなかったです。

―今後についてはどう考えていますか?

フットサルで経験したことを活かして次のサッカーにも繋げていきたいです。

全試合結果はコチラ

優勝、おめでとうございます!!

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2015年8月25日 | カテゴリー :

第15回東京都フットサルチャレンジU-18★優勝・準優勝チームインタビュー★

優勝『府中アスレティックFC U-18』 9番 矢嶋佑己選手&10番 奥山遼太朗選手

予選から1位トーナメントの5試合で計45得点2失点と、他を寄せ付けない強さで優勝した府中アスレティックFC U-18。そのチームの中で攻守のキーマンとなり、優勝に大きく貢献した矢嶋選手と奥山選手にお話をうかがった。  

-昨日の予選リーグ、今日の1位トーナメントを振り返っての感想をお願いします。

府中9奥山:まず、昨日の予選リーグはレギュレーションの問題でたくさん点を取って勝たなければ(1位トーナメントに)上がれないかもしれないという状況の中、チームとしてずっと雰囲気よく、点を取っても集中を切らさずにできたことが結果に繋がったと思います。1位トーナメントに入ってもしっかりとチームみんなで戦えたことが良かったです。

矢嶋:レギュレーション的に難しい大会で、精神的な部分で苦戦しましたけど、初日にあれだけ点を取れて(予選2試合で31得点)、二日目もその流れを崩さずに決勝まで行けたことが優勝に繋がったのかなと思います。

―自身のパフォーマンスはいかがでしたか?

矢嶋:いろんな選手とマッチアップしましたが、全然納得のいく内容ではありませんでした。もう少しピヴォとして得点に絡みたかったんですが、二日目の今日はそれほど得点できなかったので、決定力という部分で課題が大きく出たかなと思います。

府中10奥山:自分は一番後ろの位置でチームを見ることが多いんですが、今大会ではしっかりと後ろからの声掛けで、なるべく自分のところにボールが来ないでボールを奪い切れることが理想だと考えていました。そういう面では、予選から自分が出てボールを奪うというよりは前プレをかけてくれている人達がしっかり声を聞いてやってくれていたし、自分も声を切らさずできていたので、フィクソとしてはよく出来たかなと思います。

―今後に向けてチームの目標、個人の目標を教えてください。

矢嶋:チームとしてはユースリーグと残りの大会全部、全力でタイトルを取りに行きますし、個人としてはFリーグの下部組織でやっているというのもあるので、Fリーガー目指してがんばって行きたいです。

奥山:下部組織としての意地もありますし、全日本ユースが不甲斐ない結果で終わったので、その借りを返す意味でも残りの試合全部勝って今年度終われるようにしたいです。個人としてはFリーガーを目指してやっているので、しっかりと1試合1試合、どんな試合でも成長できる点を見つけていければいいなと思っています。

9番 矢嶋佑己選手(左)0番 奥山遼太朗選手(右)

9番 矢嶋佑己選手(左)と10番 奥山遼太朗選手(右)

準優勝『駿台学園フットサル同好会』7番 財前巧選手&22番 根﨑大海選手

1日5試合というタイトなスケジュールの中、最後まで集中力を切らさず攻撃の要としてチームを牽引し、準優勝の立役者となった財前選手と根﨑選手にお話をうかがった。

― 今日一日を振り返っての感想をお願いします。

駿台7 財前:準優勝できて嬉しいです。

根﨑:僕たちは東京都ユース(U-18)フットサルリーグ2部所属なので、今日は普段戦えない1部の府中やフットボウズと試合ができて楽しかったです。

―今日に向けてどういう準備をしてきましたか?

財前:守備のマークの入れ替えとかはしっかり徹底的にやってきました。

根﨑:初戦のフットボウズがパスで崩してくることは分かっていたので、中を締めて、一人一人のマークを責任持ってやるということを意識しました。

―フットボウズ戦では守備の面で合格点は出ましたか?

駿台22 根﨑:今までよりは良かったと思います。2日前の練習試合が大会前最後の調整だったんですけど、その時に守備が完成しきっていなかったので、チームでかなり話し合って今日の大会に臨みました。

―そうやって守備の修正をしてきたからこそ、しっかりとフットサルをやってくる相手に対してもいい戦いが出来たのかなと思いますが、決勝戦では1-4で府中アスレティックFC U-18に負けてしまいました。府中との差はどこにあったと思いますか?

財前:まず全体の個の技術が劣っていると思います。

根﨑:やっぱり1部のチームと比べると技術の差が出るかなと思います。

―技術というのは具体的にどういう所でしょう?

財前:シュートを打つ時のブロック(オフザボールの個人戦術)が違ったと思います。

根﨑:チームとしても、みんな戦術がちゃんとしみついてやっていると感じました。

―次の目標を教えてください。

財前:まずは東京都ユースリーグ2部で優勝したいです。そのために毎日しっかり練習して技術を磨きたいと思います。

根﨑:1部昇格です。今日の決勝などでの反省点を踏まえて、そこをしっかり修正して頑張っていきたいと思います。

7番 財前巧選手と22番 根崎大海選手

7番 財前巧選手と22番 根崎大海選手

2015年8月18日 | カテゴリー :

Copa futsal R U-18★ベスト5(個人賞)★Part2

【府中アスレティックFC U-18】1番 山田 正剛選手&4番 安部 竜太選手

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【府中アスレティックFC U-18】1番 山田正剛選手

―まず初めに、今大会の感想をお願いします。

安部 色々なチームとやれたので良かったなと思います。

山田 Fの下部組織のチーム、フウガ、浦安、名古屋とやったことのないチームとやれて良かったです。

 ―ベスト5に選ばれましたが、自身のパフォーマンスを振り返ってどうですか?

 安部 暑い中、最後まで身体を張って、決勝では1-0で勝つことができたので、良かったかなと思います。

 ―具体的にはどういったプレーが良かったですか?

 安部 攻撃の部分ではドリブルですね。奪ってからカウンターで決めることができたので。

 山田 完璧でしたね。

 ―いつも心がけていることはありますか?

 山田 セービングについては、足でいくのか手でいくのかは意識していますね。昔、足と手の両方でいってしまう体勢が多くて、最近ではどちらかに絞って止めることが出来てきています。この大会でもそれが多く出来てすごく良かったです。

 ―今回の大会に向けてはどんな準備をしてきましたか?

府中アスレティックFC U-18 4番 安部竜太選手

【府中アスレティックFC U-18】4番 安部竜太選手

 安部 3-1であったりクワトロで回しながらの遅行の部分と、カウンターで3レーン作って3 vs 2、3 vs 1の練習は毎回やっているので、そうしたところが結果に繋がったかなと思います。

 山田 やったことのない相手が多く、戦術を試合中に相手に合わせていくということと、決勝など疲れている場面でどういった戦い方をするのかをみんなで考えてプレー出来たことが優勝に繋がったかなと思います。

 ―今後ともfutsal Rではこうした大会を開催していきたいと思っていますが、育成年代全般に対する要望等はありますか?

安部 今回のような大会でFの下部組織同士の戦いに多く参加して、他のチームのことも知りたいなと思います。

山田 このユース年代の代表があるので、そこを目指せるような仕組みがあると嬉しいですね。

 ―最後に、今後の抱負を教えてください。

安部 自分はサテライトチームの昇格がまず目標で、そこで早く試合に出られるようにもっと努力をしないといけないと思っています。その先に年代別の代表もあると思うので頑張ります。

山田 U-18の代表に入ることが第一ですね。今はFリーグのベンチには入れていますが試合には出れていないので、代表の経験をして、試合に出れるように頑張っていきたいなと思います。

vs FOOTBOZE FUTSAL U-18戦での山田選手

vs FOOTBOZE FUTSAL U-18戦での山田選手

vs 名古屋オーシャンズ U-18戦での安部選手 

vs 名古屋オーシャンズ U-18戦での安部選手

※今大会のベスト5(個人賞)は、参加チームの監督・選手のアンケート結果+futsal Rが「これからの日本フットサル界を背負って立つ人材」という観点で評価し、決定しました。

2015年8月15日 | カテゴリー :

Copa futsal R U-18★ベスト5(個人賞)★Part1

名古屋オーシャンズ U-18 7番 新田 駿選手&9番 脇山 蓮選手

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【名古屋オーシャンズ U-18】7番 新田駿選手

―まずは、大会を振り返っての感想をお願いします。

新田 悔しかったのが一番大きいですね。コートが狭かったりといつもと環境が違う所ではあまりやったことがなかったので、良い経験になったかなと思います。

脇山 初めにこの大会をやると聞いて、Fの下部組織のチームも多く出るということだったので楽しみでした。

―普段はなかなか戦う機会のない関東のチームと対戦してどうでしたか?

新田 寄せが早くアグレッシブでしたね。一番違ったのは、ゴレイロが攻め上がってくることが多いなと思いました。

脇山 そうですね、ゴレイロが上がってくるなとは思いましたね。

―今後ともfutsal Rとしてはこうした大会を企画していきたいと思っていますが、育成年代のフットサルに対して日頃から思っていることはありますか?

名古屋オーシャンズ U-18 9番 脇山蓮選手

【名古屋オーシャンズ U-18】9番 脇山蓮選手

脇山 フットサルはサッカーと違って趣味でやる人が多くて、サッカーほど有名ではないですよね。サッカーが上手い選手もどんどんフットサルをやってほしいなと思います。

新田 全日本ユースでは聖和や作陽などのサッカー部が出てきて全国大会まで行ったりしているので、自分達も含め、今日集まったようなフットサルチームが全国で活躍できるようになるといいなと思います。

―最後に、自身の今後の抱負を教えてください。

脇山 自分はこのあとオーシャンズのサテライトに上がる方向なんですが、まずはU-21でしっかりやって世代別の代表に入りたいなと思います。

新田 同じくユース世代の代表に選ばれたいというのはありますし、この先サテライトに上がる予定なんですが、カテゴリーが変わっても活躍できる選手になりたいです。

対 東京都ユースリーグトレセン戦での新田選手

対 東京都ユースリーグトレセン戦での新田選手

対 東京都ユースリーグトレセン戦での脇山選手

対 東京都ユースリーグトレセン戦での脇山選手

FOOTBOZE FUTSAL U-18  7番 南雲 颯太選手

【FOOTBOZE FUTSAL U-18】7番 南雲颯太選手

【FOOTBOZE FUTSAL U-18】7番 南雲颯太選手

―今回の大会の感想を教えてください。

南雲 この大会をやると聞いて、すごく良いチームが集まっていて本当に楽しみでした。優勝はできなかったですが、良い相手とやれて良かったです。今日のような大会が多くできれば、皆がレベルアップしていって良いんじゃないかなと思います。

 ―ベスト5に選ばれましたが、今日のパフォーマンスについてはどうでしたか?

南雲 目標にしていた点も決勝では取れず、そこは悔しいのですが、それ以外のところで評価してもらったのかなと思います。

―チームの結果としては最後、府中アスレティックFC U-18に勝てず、優勝を果たすことができませんでした。その敗因はなんだと思いますか?

南雲 相手の方が球際の一歩とかボールひとつひとつのタッチのミスが少なかったと思うので、そうした一歩が足りなかったかなと思います。

―自身の今後の抱負について教えてください。

南雲 まずは一番近い目標として8月16日の東京都フットサルチャレンジU-18で2連覇をみんなと果たすことで、自分の目標としてはチームを勝たせられるような選手になることです。

対 府中アスレティックFC U-18戦での南雲選手

対 府中アスレティックFC U-18戦での南雲選手

※今大会のベスト5(個人賞)は、参加チームの監督・選手のアンケート結果+futsal Rが「これからの日本フットサル界を背負って立つ人材」という観点で評価し、決定しました。

2015年8月14日 | カテゴリー :