フットサル進路ナビ『府中アスレティックFCサテライト』編 

高校生のフットサル選手・サッカー選手に「フットサルの進路」を知ってもらうため、futsal Rが進路先チームを訪問し、高校を卒業したばかりのフットサル選手たちにお話を伺っていきます。
今回はそのインタビュー第1弾。府中アスレティックFCサテライトに所属する3選手に、現クラブを選んだ理由、フットサルに対する想いなどを語っていただきました。彼らのフットサルライフを知ることで、進むべき道が見えてくるかもしれません。

NO.10 岡部直樹選手 ・ NO.2 安西真輝選手 ・ NO.18 青大祐選手インタビュー

【経歴】
岡部 直樹(おかべ なおき)
※Fリーグ特別指定登録選手
■生年月日:1998年7月7日
■サッカー歴:バディサッカークラブ→桜町SC→FCトレーロスジュニアユース
■フットサル歴:フッチアドリサル世田谷U-12→FOOTBOZE FUTSAL U-18
■選抜歴:U-20フットサル日本代表、U-18東京都選抜
■大学:日本大学スポーツ科学部

安西 真輝(あんざい まさき)
■生年月日:1998年6月24日
■サッカー歴:東かがわFC→大川中学校→高松商業高校サッカー部
■選抜歴:U-16香川県国体
■大学:桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部スポーツ健康政策学科

青 大祐(あお だいすけ)
■生年月日:1999年3月26日
■サッカー歴:FCディアモーレ→FCディアモ→高松商業高校サッカー部
■大学:日本大学経済学部金融公共経済学科


――今日は、フットサルの経歴やフットサルへの取り組み、想いなどを伺っていきたいと思います。では、まず、フットサルとの出会いについて教えていただけますでしょうか。

岡部:小学校の時にバディサッカークラブでやりながら、小4からフットサル専門チーム、フッチアドリサルでフットサルを初めました。中学時代はサッカーだけでしたが、高校1年の時に再度フットサルを始めてみようと思ってフットボウズ・フットサルに入団しました。
安西:高校1年の時に全日本ユース(U-18)フットサル大会の香川県大会出場することになったのがきっかけです。その時は県大会決勝で敗退してしまったんですが、高2年の時には自分たちが中心になって戦い、全国大会に出場。そして、去年、高3の時には、全国3位になることができました。

――岡部選手に伺います。高校1年生で、フットサル専門チームであるフットボウズに加入した時はどうでしたか?難しさ、戸惑いなどは感じましたか?また、府中アスレティックFCサテライトに入団した時はどう感じましたか?

岡部:小学校の時のフットサル経験があったので、それほど大きな戸惑いは感じませんでしたが、フットボウズの中で小学生年代からフットサルをやっていたメンバーはすごく上手いなと思いました。
サテライトに入ってからは、シュートの強さ、球際の激しさがユース年代とは全然違うと感じましたし、フィジカルの差を感じました。

全日本ユース(U-18)フットサル大会での安西選手

――安西選手に伺います。安西選手は高松商業サッカー部に所属していて、全日本ユース(U-18)フットサル大会出場のために高校1年生で初めてフットサルを体験したとのことですが、その時はどう感じましたか?

安西:サッカーとはボールもコートも違うので慣れない部分もあったんですが、誰でも点が取れるというところが新鮮でした。自分はディフェンダーだったので、サッカーだとあまり点を取るところまで行かないんですが、フットサルだと自分も点に絡めるので、そこに魅力を感じました。

――青選手に伺います。高松商業サッカー部から府中アスレティックFCに入団し、サテライトで本格的にフットサルを始めてみてどうですか?

:自分はフットサルの基礎知識が無い状態で入団したのですが、サテライトはフットサルの基礎がしっかりした上でのレギュー争いなので、正直、大変な部分はあります。試合に出て活躍するために、チームメイトのプレーを観たり、チームメイトに聞いたり、監督と話をしてコミュニケーションを取ったりしながらフットサルの基礎知識を覚えていっているというのが現状です。

――特にどのあたりに難しさを感じますか?

:味方、スペース、ポジションなど全てを観て瞬時に判断しなければならないのが難しいところですが、それが楽しさ、面白さでもあります。

――府中アスレティックFCを選んだ理由を教えて下さい。

岡部:府中のサテライトには東京都ユース(U-18)フットサルリーグで戦った相手がたくさんいたので、その人たちとチームメイトとしてやりたいという思いがありました。あとは、全日本ユースが終わった後、いくつかFリーグのチームに練習参加して、チームの雰囲気や大学との兼ね合い(練習時間・距離)なども考えて決めました。
安西:(府中アスレティックFC監督の)谷本さんが香川県出身で、一度、高松商業サッカー部に指導に来て下さったこともありましたし、自分たちが全日本ユース(U-18)フットサル大会で結果を残したということもあって声もかけていただいて、フットサルに挑戦してみたいと思って決めました。
:全日本ユースが終わってから谷本監督に声をかけていただいて、トップの練習に数日間参加しました。とてもレベルの高いチームだったので、自分もその世界でプレーできるようになりたいと思って、入団を決めました。

全日本ユース(U-18)フットサル大会での岡部選手

――フットサルをやっていて楽しい・嬉しいと感じることはどんなことですか。

岡部:やっぱり、自分が点を決めた時やチームが勝てた時は嬉しいです。
安西:常にゴールを狙えるところやセットプレーなど戦術の奥深さに魅力を感じますし、相手との瞬時の駆け引きが楽しいです。
:常に動きながら周りを認知して、瞬時に判断し、相手と駆け引きをしてアクションを起こすことが面白くて楽しいところです。まだまだ上手くなりたいし、もっと楽しみたい部分でもあります。

――フットサルをやっていて辛い・悔しいと感じるのはどんな時ですか?

岡部:自分の結果が出ない時やチームが負けた時です。
安西:技術ミスが判断ミスをした時やなかなか点が取れない時に悔しさを感じます。
:試合に負けた時は辛くて悔しいです。試合を通じていろいろな経験を積んでいます。

――他の二人のプレーを観て思うことをそれぞれ教えて下さい。

岡部:青はスピードや機動力があって、安西は対人や球際の強さがあると思います。
安西:青は個人で縦突破できる力があるし、運動量もあると思います。岡部はフットサルの動きが分かっているし、キープ力、シュート力があると思います。
:安西は対人が強い印象があります。岡部はいつもプレーが落ち着いていて、いろんなフットサルの動きも知っているので、見たり聞いたりして吸収していきたいです。

――自分の強みは何だと思いますか?

岡部:いろんなポジションでやってきたので、どのポジションでもプレー出来るところです。
安西:1対1の時などの粘り強い守備と、シュート、球際の強さです。
:自分はスピードに強みを持ってプレーしています。スピードをもっと活かせるように、ポジショニングや判断、駆け引きをしていきたいです。

――これから改善・向上させたい部分は?

岡部:試合の終盤まで走りきる体力を付けたいです。
安西:フットサルの基礎的な知識、技術を向上させたいです。自分の特長である1対1の守備では誰にも負けたくないです。
:フットサルの技術や戦術をもっと勉強して、しっかりと結果を残せるような選手になりたいです。

――岡部選手はU-20フットサル日本代表に選出され、 Fリーグデビューも果たしました。それぞれどのようなことを感じましたか?

岡部:U-20フットサル日本代表の活動は、自分にとって大きく成長することが出来て、海外での試合を経験できる貴重な場所でした。Fリーグは、たくさんの観客の前でプレーすることができて楽しかったですし、試合の中で、より成長できる場所だなと感じました。

――これまでの監督や先輩、仲間に言われて印象に残っている言葉、力になった言葉などがあれば教えて下さい。

岡部:いろいろな方に、とても可能性があると言っていただいた事が励みになりました。
安西:中学の時、サッカー部の顧問の先生に言われた「応援される選手になれ」という言葉が印象に残っています。ピッチの中でのプレーはもちろん、ピッチ外においても挨拶、準備、片付けなど、人として当たり前のことができ、周りの人が応援したくなるような選手になりなさいと言われました。

全日本ユース(U-18)フットサル大会での青選手

―― 今後の目標や夢を教えて下さい。

岡部:プロ選手になって、怪我をしないで長く選手として活躍すること。そして、ワールドカップで活躍することです。
安西:まずは関東リーグで活躍できるようになって、最終的にはFリーグで活躍したいです。体育教師になるという夢もあります。
:Fリーグで活躍できる選手になりたいです!

――話が逸れてしまいますが...安西選手と青選手に伺いたいのですが、香川県を離れ東京で生活してみて、楽しかった、来てよかったと思うことはありますか?逆に、東京生活で大変なことや香川を恋しく思う瞬間があれば教えて下さい。

安西:遊べる所が多くて、買いたい物がすぐ買えるところがいいなと思います。香川ではできない経験もできますし。でも、時々、海とか山とか川とか...田舎を感じたくなりますね。それと、香川のうどんが食べたくなります(笑)
大変なことは、料理・洗濯・掃除です。
:東京ではいろんな所にすぐ行けて楽しいです。電車がたくさんあって便利!来て良かったと思うのは、フットサル生活が自分の中でとても充実しているところです。大変なことは、一人暮らしです。練習をしてから洗濯や自炊などをしなければならいないので大変です。両親のありがたみをとても感じています。これからしっかり恩返しをしたいので、もっとフットサルを頑張ります。

――最後に、高校生のフットサル選手・サッカー選手に向けて、「今やっておいた方がいいこと」「進路選択」などについてアドバイスをお願いします。

岡部:常に練習からトップレベルの基準を意識してプレーすることが大事だと思います。進路については、時間をかけて自分に合ったチームを選択するのが良いと思います。
安西:怪我のない、少ない選手になるため、ケアや体作りを今のうちにした方が良いと思います。自分は、肩甲骨や股関節などの可動域を意識しています。そして、常に目標を持って、「どんな選手になりたいのか」「どうなりたいのか」を意識して、大学になっても辞めずに、高いレベルで競技を続けて欲しいです。

:人生は一度きりなので、チャンスがあればどんどんチャレンジして欲しいです。後悔しないように。

DATA

練習日:週5日(火・水・木・金、土日どちらか試合)※練習時間は20:30~22:30の場合が多いです

練習会場郷土の森総合体育館(府中市立総合体育館)ミズノフットサルプラザ味の素スタジアム府中スポーツガーデン東京工学院専門学校体育館など

試合関東フットサルリーグ2部(2017年度は年間11試合)、全日本フットサル選手権大会など

年齢(人数):18歳(1)/19歳(5)/20歳(5)/21歳(4)/22歳(2)/25歳(1)/28歳(1)/29歳(1)

※データは全て2017年9月19日時点のものです

2017年9月13日 | カテゴリー :