元フットサルスペイン代表アンドレウ・リナレスを招いた合宿プログラム☆講師へのインタビュー☆

LEGRO×R project~本物に触れ、一歩踏み出す~

『スぺインフットサル代表アンドレウ・リナレスを招いた一泊二日の合宿プログラム』

☆講師へのインタビュー☆


2016年5月28日~29日元スぺインフットサル代表アンドレウ・リナレスを招いての中高生対象の合宿イベントが開催された。

この合宿プログラムの講師であり、フットサルワールドカップ優勝を経験した元スペイン代表 アンドレウ・リナレス氏、そして、通訳として本合宿に帯同し、スペインリーグでプレーし続ける山下裕生氏にインタビューを行い、「フットサル本場スペインのフットサルマインドとはいかなるものなのか」「彼らこの合宿プログラムでどんなことを伝えたかったのか」などを伺った。

合宿スケジュール(内容)についてはこちら

レグロ合宿1

二日目トレーニング後の全体集合写真

合宿風景

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トレーニング模様

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指導を行うアンドレウ・リナレス氏、通訳 山下裕生氏

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スペインフットサル、生き方を学ぶ「LIFE TRAVEL講義(キャリア教育)」の風景

スタッフ写真 (アンドレウ・リナレス、山下裕生、LEGROスタッフ、アニージョ監督保田さん)

スタッフ写真
(アンドレウ・リナレス氏、山下裕生氏、LEGROスタッフ、R projectスタッフ、アニージョ 安田監督)

【講師:アンドレウ・リナレス氏のインタビュー】

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左:山下裕生氏、右:アンドレウ・リナレス氏

―合宿お疲れ様でした。

アンドレウ ありがとうございます。

―今回の合宿の感想をお願いします。

アンドレウ 上手くなりたいという意欲が子供たちに見れたし、個人が持ち合わせているタレント性や個性というものに私自身驚かされました。

―今回の合宿での目標や目的を教えてください。

アンドレウ まずは、選手たちがより成長できる場にすることです。スペインで我々が実際にやっている練習内容、メソッドを伝え、選手たちの更なる成長に繋げることが目的になります。同時に、昨日夜のキャリア講習会では、私の成功(体験)は、競争心や闘争心を持つことにある、と伝えたかったです。

―「スペイン」の技術、考えといったものは、具体的に言うとどのようなものなのでしょうか。

アンドレウ 試合中の戦術的なポジショニングといった細かい部分は、スペインは洗練されていると思います。また、サインプレーなどの止まった場面でのプレーには重点を置いています。具体的に言うならば、スペインのフットサルはとても「緻密に考えていく」スポーツだと思います。今回の合宿では、その競技的な緻密さはもちろん伝えましたが、スペイン特有の切り替えの早さ、もっと言うならば、くよくよしない楽観さといった気持ちの面での切り替えも行動も示しつつ伝えることができたと思います。

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合宿MVP 高村陽平選手(千葉県アニージョ所属、千葉県選抜)

―合宿MVPにアニージョの高村陽平選手を選びましたが、その理由を教えて下さい。

アンドレウ まず、彼を見た時に、「スペイン人」に繋がるようなプレーの仕方をしていると感じました。知性が感じられるプレーも多かったです。選手のタレント性や個性というものは重要視されるべきではありますが、それが頭によって使われていなければ成り立たないわけです。彼のプレー中の決断力や判断力という面を見ても、彼は判断をほぼ間違わずに正解を導き出すことができていたと思います。

―その考えや正解というものは後天的に身に付けることは可能でしょうか。

アンドレウ はい、もちろんできます。初日の練習では、まずは知性や習慣といった部分の修正を行いました。知性とは、頭を使ったプレーです。二日目には、さらに修正を加えて、頭を使うプレーができていたと思います。日本人はとても規律よく練習できている特徴があります。私が監督、講師として日本人を指導した際、一度メニューを説明しただけで内容を汲み取って、体現できるのは素晴らしいです。そういった面でどんどん(頭を使う)新しいメニューをこなしいくことができれば、こなした分だけ幅のある応用の利いた練習もできるようになると思います。そして、結果的に、後天的に「頭を使うプレー」、「考える力」は身に付けることができるはずです。

―今後、スペインと日本の関係性はどのようなものにしたいと思いますか。

アンドレウ ここ数年、来日していることもありますが、今後も私なりの考えを伝えていきたいと思います。将来的に、私は日本で指導者として何かしらできたいいなと思います。私のスペインでのチーム、トレドのように下部組織がしっかりと自立しているクラブに自分の考えを伝えていきたいです。日本でもトレドのようなクラブを増やしていきたいと思います。

【通訳:山下裕生氏へのインタビュー】S__43638818

―合宿、お疲れ様でした。感想をお願いします。

山下 お疲れ様です。アンドレウが言っていましたが、子供たちが意欲的に取り組んでくれたことは、(講師の)こちら側としても有り難いなと思いました。今回の合宿のように二日、三日と通しでやることで、密度の濃いトレーニングができたなと思いました。

―今回の合宿での目標や目的を教えてください。

山下 自分の目的は、いかに「スペインの考え」を伝えていけるかだと思います。また、子供たちには、私のような(スペインで選手をしている)人がいて、アンドレウのようなレジェンド選手がいるんだと知ってもらい、より見聞を広めてもらって、将来に繋がる何かを見つけるきっかけになって欲しいなと思います。

―今後、スペインと日本の関係性はどのようなものにしたいと思いますか。

山下 元になってしまうのですが、ミゲル・ロドリゴ監督がワールドカップ予選での敗退を受け、退任することとなりました。ミゲル監督の退任というのは、彼が行ってきた7年間にも及ぶ日本でのフットサルの普及活動にも終止符が打たれたわけでもあります。彼がいたからこそ、日本の競技レベルや指導者ライセンスといった面は急速に発展したわけです。その流れを汲むためには、ブラジル人など他の外国の監督ではなく、ミゲルではないにしろ、スペイン人の代表監督を続けてほしいと思います。スペイン人の代表監督がいるからこそ、日本とスペインの関係性が密になると思います。

インタビューにご協力いただきありがとうございました。

 

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