MFP関東U-10フットサルリーグ2017優勝『府中アスレティックFC U-10』インタビュー

期日:2017年6月11日~2018年2月18日 / 会場:ミズノフットサルプラザ調布
主催:futsal R / 協力:ミズノフットサルプラザ調布


2017年6月に、“フットサルの真剣勝負を日常に”をテーマとして開幕した『MFP関東U-10フットサルリーグ2017』は、府中アスレティックFC U-10の優勝で幕を閉じました。

華麗なパスワークから次々とゴールを生み出し、リーグチャンピオンに輝いた『府中アスレティックFC U-10』。その戦いぶりは見事で、小学4年生ながら確かなフットボール・インテリジェンスを身に付けた選手たちのプレーは、優勝するに相応しいものでした。

futsal Rでは、府中アスレティックFCトップチームの監督であり、今回の優勝メンバーが所属するU-10選抜クラスの指導も行っている谷本俊介監督に、リーグに参加しての感想やクラブの育成方針などを伺いました。また、チームの攻守の要として活躍し、リーグ優秀選手に選出された岡本選手と村野選手、7試合で32得点という驚異的な記録で得点王に輝いた田島選手に、優勝の喜びや将来の夢などを伺いました。

優勝『府中アスレティックFC U-10』

谷本俊介監督インタビュー

――優勝おめでとうございます!まずは、1年間のリーグを振り返っての感想をお伺いできますでしょうか。

子供達と一緒に年間通じてフットサルの試合をたくさん経験できて良かったなというのが、まず最初の思いです。そう言った思いをさせてもらえた、大会主催者のfutsal R様、大会スポンサーのMFP様、そして他対戦チームの方々には感謝しています。
またどんなことでも一番になれることは、嬉しいことで。優勝という経験をしたことでフットサルでの楽しい、良い思い出を子どもたちに作れたことが個人的には一番良かったと思います。

――勝因は何だと思われますか?

勝因は子供達の気持ちの強さだと思います。
自分が普段所属しているサッカーの少年団の練習を休んだりしてでも、このリーグ戦に参加しようと調整してくれる子がたくさんいました。
そうした「フットサルをしたい」、「試合をしたい」という意思を持ってくれていなければ、リーグ戦への参加も試合も成り立たなかったでしょう。
皆が試合に集まるといった行動は、気持ちの表れであり、まずはそれがあった上で「勝ちたい」、「良いプレーをしたい」と頑張った子供達の素晴らしいプレーが最終的な結果に繋がったと思います。

――今季、MFP関東U-10フットサルリーグに参加してくださった理由を教えてください。

理由は3つで「フットサルの試合」「優勝を目指す真剣勝負」「通年の積み重ねが大事になるリーグ戦」。
これらを子供達に経験させてあげたかったからです。

――今回の優勝メンバーは、府中アスレティックFCジュニアフットボールスクールの中のU-10選抜クラスに在籍しているということですが、この選抜クラスの目的を教えていただけますでしょうか。

選抜クラスの一番の目的は、フットサルに真剣に取り組む場の提供です。
トップチームの監督である私が直接指導することで、フットサルで上を目指したいというモチベーションに繋がります。そこからジュニアユース、ユースと上へ駆け上がって、一人でもそこからトップチームの選手になってもらえるのが理想です。さらにはフットサル日本代表になってもらえたら最高です。ただし、その子達がサッカーの道を選んだとしても、そのフットサルの経験が成長に活かされればそれもまた良い事だと思っています。

――選抜クラスでは、どういうところに重点を置いて練習を行っていますか?

まずはたくさんプレーさせる(ボールに触る)事を大事にしています。
フットサルはピッチに出ている選手全員が攻撃、守備の両方に関わる機会と単純にボールに触れる機会がサッカーに比べて非常に多いので、そう言った経験をたくさんさせられるように考えています。例えばその工夫としては「休憩時間をなるべく短くすること」、「ポジションを固定しないこと」など。
またフットサルは状況変化がおこりやすい部分も特徴なので「メニューやルール変更を積極的に行っていくこと」も強く意識しています。

―子どもたちがFリーグ観戦をしたりトップチームの選手と交流したりする機会はありますか?

ホームゲームを見にきてくれることはもちろんですが、夏休みや冬休みの期間は練習を直接見に来たり、練習後に一緒にゲームをしたりして交流をはかっています。
後、ホームゲームの後の次週の子供達のスクールでの練習時には試合の感想を聞くようにしています。逆に、子供達から「こないだのアウェイの試合は4-3で勝ったよね?」などと聞いてきれくれます。

――Fリーグクラブのトップチームの監督が小学生の選抜クラスもみているというのは、子どもたちにとってメリットが大きいかと思います。逆に、監督にとって、小学生を教えることのメリットがありましたら教えてください。

子供達は大人以上に感情豊かなので、その感情を読みとり、上手にコントロールしてあげなければいけない部分について非常に勉強になります。
また普段、トップチームでは試せないような新しいメニューを子供達と一緒に挑戦できるのもとてもためになっています。そこでうまくできれば、トップチームでもそのメニューを採用したりします。子供は正直なので、メニューが変であればつまらなさそうにしますから(笑)。彼らが私にとってはとても良い指標になってくれています。

――最後に、府中アスレティックFCの育成方針、どういう選手を育てていきたいかをお聞かせいただけますでしょうか。

スクール全体としての育成方針は4つが掲げられています。
①「コミュニケーションを大事にする。」②「協調性、責任感を大事にする。」③「チャレンジする気持ちを大事にする」④「基本技術の習得を大事にします。」
これ以外のところで特に選抜クラスで強調しているのは3つで「フットサルを楽しむ」「常に全力で取り組む」「仲間を大切にする」ということです。その中で技術的にも精神的にも個性があって、あたま(あるく、たのしく、まえ向きに)を上手に使える選手を育てたいと考えています。

岡本龍翔選手(優秀選手)・村野朱理選手(優秀選手)・田島遼太郎選手(得点王)インタビュー

――優勝おめでとうございます!まずは、今の気持ちを聞かせてください。

岡本:嬉しいの一言です。
村野:僕は剥離骨折をしていて出れない試合もあったけど、仲間が勝ち続けてくれたので、優勝が決まった時はみんなで勝ち取った優勝だと思いました。
田島:他があって優勝が決まった最後の試合に間に合わなかったけど、後から来て、みんなから優勝したと聞いて、やったぁと思いました。

――1年間リーグ戦を戦ってみての感想をお願いします。

岡本:色々なチームと試合が出来て楽しかったです。来年もまた優勝出来るよう頑張りたいです。
村野:FCアンビシオンF戦は前期は同点で後期は不戦敗だったので、全部勝って全勝優勝したかったです。
田島:フットサルは得点がたくさん決められるし、試合が盛り上がるし、とても楽しいです。もっとたくさん試合したいです。

――皆さんはサッカーもやっているそうですが、経歴を教えていただけますか。

岡本:サッカーは5歳からなので5年ぐらいやっています。
村野:幼稚園年長から小柳小まむし坂SCに入っています。
田島:サッカーは幼稚園年中くらいから始めました。最近インテルアカデミーU-10に入りました。

――フットサルを始めたきっかけを教えてください。

岡本:3年生の時に府中アスレティックFCスクールのセレクションを受けたのがきっかけです。
村野:ドリブルと判断の速さが身につくと思って始めました。
田島:海外サッカーのトップ選手の人はフットサルをやってる人が多いからフットサルもやってみようと、お父さんから言われて始めました。

―― フットサルをやっていて楽しいと思うところを教えてください。

岡本:サッカーと違い、ボールを触る機会が多くて誰でもゴールを狙えるところです。あと、展開の速いところも楽しいです。
村野:展開が速いのでいっぱい点が入る所や、サッカーと違って4秒ルールとかがあるので楽しいです。
田島:得点がたくさんとれるところです。あと、サッカーよりチャンスとピンチがたくさんあるので、たくさんプレーできて楽しいです。

――憧れの選手を教えてください。

岡本:府中アスレティックFC  皆本 晃選手です。
村野:フットサルでは府中アスレティックFCの皆本選手と渡邊選手!サッカーではルカ・モドリッチ選手!
田島:メッシ、ネイマール、ルイス・スアレス、イニエスタ、シャビ、パウリーニョ、コウチーニョ、ジェズス、ロナウジーニョです。

――将来の夢を教えてください。

岡本:サッカー選手になりたいです。
村野:ドリブル・判断の速いプロの選手になりたいです。
田島:サッカープロ選手になって海外で活躍したいです。そして日本代表になりたいです。そしてワールドカップで優勝するのが夢です。フットサルプロ選手で日本代表にもなりたいです。でも、どっちも試合は疲れるので一緒には出来ません。

谷本監督、選手の皆さん、ありがとうございました!
府中アスレティックFC U-10の皆さん、優勝おめでとうございます!!