U-18フットサルリーグチャンピオンズカップ2017優勝チーム『HeroFC U18F』インタビュー

【U-18フットサルリーグチャンピオンズカップ2017】2017年1月6日・7日@エコパアリーナ(静岡県)

主催:特定非営利活動法人サロン2002/主管:一般財団法人静岡県サッカー協会フットサル委員会、静岡県フットサル連盟/後援:一般財団法人日本フットサル連盟

試合結果はこちら→大会公式サイト http://u18futsalleague.jp/


1月6日・7日の2日間に渡って静岡県のエコパアリーナにて開催された『U-18フットサルリーグチャンピオンズカップ2017』は、静岡県代表『HeroFC U18F』の優勝で幕を閉じた。

準決勝は、昨年8月の第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会で全国準優勝を果たしたFOOTBOZE FUTSAL U-18との対戦。ずっと対戦したい思っていたフットサルの強豪に、HeroFCの選手たちは全身全霊でぶつかっていく。試合は常にFOOTBOZEが先行する展開となるが、引き離されまいとするHeroFCは、多摩大学フットサル部への入団が決まっている5番 木村芳之、聖和学園サッカー部エースとして今年度の全国高校サッカー選手権大会にも出場した10番 原科勇我を中心に猛攻撃を仕掛け、すぐに点を奪い返す。後半9分、Heroはキャプテン福井来のゴールでスコアを4-4にすると、試合終了6秒前、木村の見事なフリーキックで遂に逆転。これが決勝点となり、チャレンジャーとして準決勝に臨んだHeroFCは劇的な勝利を飾った。

そして迎えた決勝戦。相手は、準決勝で龍谷富山高校を8-0で破ったPSTCロンドリーナ U-18。HeroFCにとってこの決勝戦は、前日の1次ラウンドで敗戦を喫した相手との再戦でもあった。選手たちは、強い警戒心とともに、「何としてでも勝って雪辱を果たす」という熱い想いを持ってピッチに立った。序盤、ハーフで引きながらチャンスを狙う両チーム。互いにカウンターを仕掛けるも、相手の必死のディフェンス、GKの好セーブに阻まれ、スコアレスのまま前半を終える。その後も緊迫した攻防戦が続き、1点が勝負を決める展開となるが、後半12分、遂に試合が動く。HeroFC 10番 原科勇我の華麗なアシストから70番 横田海斗が先制点を決めると、続け様に19番 西村響がボールをゴールに押し込む。試合はそのまま2-0で終了。開催地である静岡県代表の『HeroFC U18F』が神奈川県代表のPSTCロンドリーナに見事勝利し、第1回大会の栄冠を手にした。

優勝『HeroFC U18F』

昨年8月の全日本ユース(U-18)フットサル大会でグループリーグ敗退の悔しさを胸に、今大会、優勝を目指してチームの士気を高め続けたキャプテン、福井来選手(17番)、圧倒的なパワーとシュート力で優勝に大きく貢献した木村芳之選手(5番)、卓越したドリブル力で相手を翻弄し攻撃の要として活躍した原科勇我選手(10番)に、優勝の喜び、準決勝・決勝の感想等を伺った。

原科選手、福井選手、木村選手

―ホームでの優勝、おめでとうございます!まずは、今の率直な気持ちを聞かせて下さい。

福井:昨日、(1次ラウンドで)ロンドリーナに負けて本当に悔しかったので、リベンジできてとても嬉しいです。
木村:優勝できて嬉しいです。
原科:決勝戦では自分がシュートを外してしまって難しい試合展開になったので課題は残りましたが、勝てて嬉しいです。

―準決勝、決勝は試合展開こそだいぶ異なりましたが、どちらも本当に素晴らしい戦いぶりでした。まずは、準決勝のフットボウズ戦、HeroFCの皆さんはかなり気持ちが入っていたように見えました。試合前の気持ちや対戦してみての感想を伺えますか。

福井:昨年夏の全日本ユースで、自分たちはグループリーグ敗退だったのに対してフットボウズは2位だったので、格上相手という意識だったんですが、今日の試合では自分たちがやるべきことをしっかりやって勝てたので良かったです。
でも、やはり、フットボウズは本当に自分たちより上手くて、今回の対戦は良い勉強になりました。これからフットボウズを真似て、そして追い越せるように頑張って行きたいです。

FOOTBOZE戦で2本のフリーキックを決めた、木村選手

原科:自分はサッカーをやっていて、フットサルの動きとか守備の切り替えが遅いので、チームに迷惑がかからないようにしようと思ってやっていました。
木村:フットボウズはフットサルの知識がすごいので、正直、勝てないかもという気持ちもありましたが、フットボウズには自分と同じく多摩大に進学予定の選手が二人いるので、その二人には負けないという気持ちで臨みました。あとは、フットボウズはフットサルの動きがすごくうまいので、自分のマークを見失わないように徹底しました。
今日の試合では、フリーキック(2点目の同点ゴールと5点目の決勝ゴール)が練習してきたとおり上手く決まったので、練習していて良かったなと思いました。

―格上と思っていた相手に見事勝利し、迎えた決勝戦。相手は、1次ラウンドで敗戦を喫しているPSTCロンドリーナU-18でした。決勝に向けては、チームで、あるいは個人としてどのような対策を立てたのでしょうか?

福井:ロンドリーナはジャグナウ(Diagonal)がとてもうまくて、前プレでいくと突かれてしまうのので、ハーフで行ってしっかり守備を固めようと思いました。
木村:1次ラウンドではジャグナウの動きについていけていなかったので、それを警戒しました。ロンドリーナもフットボウズと同じように自分たちより格上なので、その相手に勝つにはディフェンスから入るというのを徹底して、チャンスとしてはカウンターだと思っていました。我慢して守ってカウンターで決めるというかたちが上手くいったかなと思います。
原科:1次ラウンドで負けた時に、次はドリブルでもっと自分らしく行こうと思っていたので、その点を意識して試合に臨みました。

聖和学園サッカー部のエースとしても活躍した、原科選手

―ここまでお話しを伺っていて、フットサル専門チームに対するリスペクトを感じますが、今大会では、強豪と言われるフットサルチームに勝つことができました。それは何故だと思いますか?

原科:個人のテクニック、特に自分はドリブルが得意なので、その辺りが上手く発揮できたので勝てたのではないかと思います。
福井:上下関係なく、本当にみんな仲がいいので、それが結果に繋がったんだと思います。
木村:フットサルの人たちは動きの質や切り替えの早さはサッカーをやっている人たちとは全然違っていて、付いていくのがやっとだったんですが、最後は気持ちの面で勝ったと思います。

―福井選手と木村選手は静岡県選抜のメンバーとして3月のユースフットサル選抜トーナメントに出場するそうですが、そこへ向けての意気込みを聞かせて下さい。

福井:今回優勝というかたちで終わることができたので、県選抜の方でも引き続き結果を出せるように頑張りたいです。
木村:自分は初めての選抜入りなんですが、選抜のメンバーもみんな仲が良くてコミュニケーションという点でも困らないので、その中で自分の良さを発揮して、チームに貢献できたらいいなと思います。

キャプテンとしてチームを優勝に導いた福井選手

―最後に、高校卒業後の進路と目標を教えて下さい。

原科:静岡産業大学でサッカーを続けます。1年から試合に出られるように頑張りたいと思います。
福井:大阪成蹊大学でフットサルをやります。1年から試合に出て、全国大会にも出場して、(木村選手が進学する)多摩大学に勝ちたいです。
木村:多摩大フットサル部に入ります。多摩大では1年からレギュラーを取れるように努力して、全国大会では、Heroから大阪成蹊に行く二人(福井選手とGKの曽根颯来選手)に絶対に負けないように、ぶっ潰すつもりで練習に取り組みます!

福井選手、木村選手、原科選手、ありがとうございました。
HeroFC U18Fの皆さんの更なるご活躍をお祈りしています!

2017年1月9日 | カテゴリー :