U-18フットサル日本代表 小森隆弘監督「自分の個性を光らせながらチームの良いメンバーになれるか」

初日のトレーニングを終えて:

―まずは初日を終えられての感想をお願いします。

皆、思ったより緊張しないで出来たんではないかと思います。

―フットサルをやっている選手とやっていない選手がはっきりしたように感じましたが。

そうですね。ただ、その辺は呼ぶ段階から分かっていたので、練習前のミーティングでも「そこは心配しなくていいから。3日間のうちに出来るようにもなるとも思っていないし、出来る出来ないで代表に選ばれる選ばれないが決まるわけでもない」というようなことは伝えました。P1080662

―代表選考にあたっては、何が一番重要なポイントになってくるのでしょうか?

A代表で言っていることとあまり変わらないんですが、「自分の個性をしっかり光らせながら、チームにそれを生かせる」ということです。生かせるというのは我儘に生かすのではなくピースとして貢献出来るか、必要最低限のベースのことをやりながら自分の個をしっかりといろんな場面で出せてチームの良いメンバーになれるか、ということが重要ですね。言葉は悪いですけど、極論を言うと「チームのために死ねる」というようなマインドになれる選手の方が最後には絶対に力を発揮すると思うんです。そういう選手がそういう位置に収まっていくべきだと僕は思っています。ですから、一番の基準は、タレント有りきでチームスポーツとして力を発揮できるかをしっかり見たいですね。プレーに関しては、皆がそれぞれのものを磨いて光らせれば通用するものになると分かっているので、そこだけじゃないよ、という話を選手たちにはしました。

2日目のトレーニングを終えて:

P1090970情報過多にならないように取捨選択をして、様子を見ながらやりました。いろんなテーマのオプション、メニューのオプションを持ちながら様子を見て、これは厳しいだろうなとかもう少し行けるだろうなとかを調整しています。手探りの状態ですが、今日の感じだと、その調整は上手くいっているのかなと。集中してフォーカスが絞れた状態で、飽きもせずトライしながらテーマ感を持って取り組めている状況です。

このキャンプで何かの概念を勝ち取りましたというよりも、ここをきっかけに、そういうのがあったなと思いながら、いわゆる「間の学び」をしていって欲しいです。このキャンプでやったことを間を空けて熟成させて理解していってもらって「あ、こういうことか」ともう少し先に気付くようなればいいかなと思っています。ここで嫌悪感を示したり全然咀嚼できませんとなったりしてはいけないなと思っていたんですけど、今のところぎりぎり「咀嚼はできている、でも体現できなくて・・・」という丁度いい負荷がかかっていると思いますね。こちらが押し込みたいものと咀嚼できるもののバランス取るのが難しいところなので、そこを気を付けながらやっていきます。今回のキャンプで次回以降のキャンプのやり方も見えると思います。P1090370

2015年9月23日 | カテゴリー :