2015年12月12日・13日に韓国の龍仁室内体育館にて開催された『第18回 国民生活体育会長杯 日韓親善フットサル大会(U-18の部)』の結果をお知らせします。
【対戦結果】
参加チーム:東京都ユース(U-18)フットサルリーグ選抜、龍仁シンガルFC、大田ハンリム、全北MAG U19
<グループリーグ>
第1試合 vs 龍仁シンガルFC
○ 2-1
得点者:矢嶋佑己(府中アスレティックFC U-18)、茶碗谷廉太朗(FOOTBOZE FUTSAL U-18)
第2試合 vs 大田ハンリム
○ 5-0
得点者:山下大貴(正則学園高等学校)×2、木寺奏磨(府中アスレティックFC U-18)、矢嶋佑己(府中アスレティックFC U-18)、吉田虎ノ介(自由ヶ丘学園高等学校)
第3試合 vs 全北MAG U19
○ 3-1
得点者:奥山遼太朗(府中アスレティックFC U-18)、OG×2
<決勝トーナメント>
準決勝 vs 全北MAG U19
● 1-1(PK2-3)
得点者:村上拓也(FOOTBOZE FUTSAL U-18)
3位決定戦 vs 大田ハンリム
○ 2-0
得点者:岡部直樹(FOOTBOZE FUTSAL U-18)、二宮秀文(FOOTBOZE FUTSAL U-18)
<最終結果>
優勝:全北MAG U19
準優勝:龍仁シンガルFC
第3位:東京都ユース(U-18)フットサルリーグ選抜
第4位:大田ハンリム
【東京都ユース(U-18)フットサルリーグ選抜 森佳祐監督と選手のコメント】
★東京都ユース(U-18)フットサルリーグ選抜 森佳祐監督(府中アスレティックFC)
今回の遠征では、やはり、日本では体験できないプレーを経験できたことが一番の収穫でした。フィジカルを全面に押し出したアグレッシブなプレーは、日本の同年代で体験できないものでした。
対戦した3チームは全チームとも体格がしっかりしていて、1対1も非常に強く、基本技術も高く、そのうちの1チームは菱形を変えないサッカースタイル、他の2チームは流動的なフットサルとしての形を持っていました。そのような対戦相手に対し、我々の選手たちはフットサルとしての個人技術、戦術においては他のチームより勝っていて、全ての試合で主導権を握ることができました。準決勝でPK負けとなってしまいましたが、5試合を通じて、1試合ごとに改善を重ね、攻守においてポジティブな印象を残せたと思います。
韓国との選手の差という部分では、決断力、スピードを上げながらのプレーの差を感じました。韓国の選手たちは、チャンスの場面では、決断に迷いがなく、常に怖さがありました。実際、3失点中の2失点はファーストラインを突破され、スピードをさらに加速させ、そのまま第2PK付近からミドルシュートを打ち込まれたもので、日本ではなかなか体験できないプレーに、キーパーも触ることができませんでした。
日本チームはファーストラインを突破する選択肢にバリエーションがありましたが、それを突破した後に、ゴールを最優先とした決断に遅れが出てしまう場面や、スピードを上げた中でのシュートの質、ファーサイドへのシュートパス精度が低い場面が多くみられ、それらが準決勝で2点目を取ることができなかった大きな要因となりました。
東京都の育成年代を代表して参加し、3位で終わってしまったことは非常に残念であり、申し訳なく思います。但し、負けてしまったことで、彼らが成長しなければいけないところをより強く認識することができたことは、良かったと思います。
たくさんの方に支えられこの大会に参加できたことに感謝をし、この経験を、必ず今後の活動に繋げていきます。
★二宮秀文選手(FOOTBOZE FUTSAL U-18)
優勝する事が一番の目標でしたが、3位でこの大会を終えました。悔しいですが、この悔しさを忘れずに頑張っていきたいと思います。チャンスを決め切れる選手になれるように日々の練習からもっと追い込んでいきます。韓国人は体のぶつけ方やファールのもらい方がすごく上手だったので自分も真似したいと思います。
★村上拓也選手(FOOTBOZE FUTSAL U-18)
今回の大会は優勝できず、3位で終わってしまいました。1-1のPKで負けた準決勝では、チャンスが多くあったのに決めきれなくて負けてしまいました。チームとしても個人としても決定力不足が課題だと思います。各自チームに帰って、その課題に取り組んでいきたいです。韓国人は球際やゴール前での強さがよかったので、自分たちも見習っていきたいです。
★茶碗谷廉太朗選手(FOOTBOZE FUTSAL U-18)
今回の遠征の目標は優勝でしたが3位という結果に終わりました。要因は個人としてもチームとしても色々あると思いましたが自分が1番感じた差はフィニッシュへの形、その精度でした。もちろんフィジカルもそうでしたが絶対にシュートまでいける形を持っていたのでそこは今回の遠征で一番感じました。他にも感じた事をこれからチームに還元できればいいと思います。
★岡部直樹選手(FOOTBOZE FUTSAL U-18)
今回の大会で優勝できなかったことはとても悔しかったですが、見習う点が数多くあり、その中でも特にフィジカルの強さや体の当て方など日本ではあまり経験できないシーンがありとても勉強になりました。この遠征で得たものをチームに還元できるよう頑張っていきたいです。
★奥山遼太朗選手(府中アスレティックFC U-18)
まず、東京都の代表として臨んだ今回の日韓親善フットサル大会は例年より注目してもらってる中で、結果的に3位という不甲斐ない結果で終わってしまい非常に申し訳ない気持ちです。体の大きな選手が多く、強いフィジカルを持った韓国人の選手を相手にしたり、慣れない土地、環境、言語、文化、雰囲気の中で大会を戦うことの難しさを感じました。その中でも選抜チームとしての自覚や高い意識と目標を持って全員で戦い抜きました。予選全勝の中で迎えた準決勝はPK戦での敗戦という悔しい結果に終わりましたが、3位決定戦まで誇りを持ち、勝ちきれた事は良かったです。
今回の選抜活動を通じて感じた事や得た経験を、メンバーがそれぞれのチームへ持ち帰り還元していく事で、個人としてもチームとしてもより成長する事に繋がると思いますし、それが育成年代のフットサルや将来の日本のフットサル界の発展に繋がると思います。これからも向上心を持ち、こうした環境がある事に感謝し努力を続けます。
選抜メンバー、今大会をサポートして頂いた関係者、応援してくれた全ての方々、本当にありがとうございました。
★矢嶋佑己選手(府中アスレティックFC U-18)
今回3位で大会を終えることになってしまったことをとても悔しく思っています。ですが、試合を重ねるごとにチームの連携、雰囲気は良くなっていました。これで一旦選抜の活動は終わりますが、各自チームに戻って課題を一つずつクリアしていくことで選抜の力も向上するはずなのでまずは、チームの練習から全力で取り組んでいこうと思います。
★木寺奏磨選手(府中アスレティックFC U-18)
今回は数少ない練習状況の中で韓国に向かったこともあり、あまりコミュニケーションがとれていませんでした。しかし、現地で試合を重ね積極的に意思を共有し、また行動を共にすることで皆がコミュニケーションを取れるようになりました。試合では1試合ごとに改善点などの話をして、次に繋げていくことができました。その結果は3位という形で終わってしまいましたが、素晴らしいチームだったと思います。
一人一人のプレーはもちろん、普段の敵同士だと見えない一面も見れて面白かったです。これらの貴重な経験をさせてくださった監督をはじめ、サポートしてくださった方々、チームメイトに感謝の気持ちでいっぱいです。これからは、この遠征を通じて得たものを活かしていきます。
★吉田虎ノ介選手(自由ヶ丘学園高校)
3日間の韓国遠征を通して、メンバー同士が初めて顔を合わせた時よりコミュニケーションが取れていて、笑いあえていたと感じました。韓国遠征の前日の練習試合の雰囲気とは全く違い、いい雰囲気になれたと思います。
2日間の日韓交流試合に関しては、予選を1位通過しましたがトーナメントで優勝はできず、3位という結果しか出すとこができませんでした。正直後悔しています。ですが、自分にとっていい経験ができたましたし、自分の得意不得意の部分や通用するプレー、通用しないプレーがはっきりとわかったと思います。この経験を糧に成長し、自分のチームに帰り、日々の練習を頑張りたいと思います。