MFP関東U-12フットサルリーグ2018/19優勝『FC HIGH-LOWS東京』監督・選手インタビュー

MFP関東U-12フットサルリーグ2018/19で見事逆転優勝を果たした『FC HIGH-LOWS東京』の武田茂広監督にリーグ戦の勝因やクラブの育成方針を伺うと共に、攻守にわたってチームの要となりリーグ優秀選手にも選出された田中龍之介選手と田中凌太選手に優勝の喜びやフットサルの楽しさ、憧れの選手などを伺いました。

武田 茂広監督

――優勝おめでとうございます!まず初めに、今季のU-12リーグを振り返っての感想をお聞かせいただけますでしょうか。

まずは、年間リーグを企画・運営してくださったfutsal R様に心より感謝申し上げます。また、試合を通じて交流させていただいた各チームの皆様にも感謝申し上げます。
ハイロウズ東京は、普段のトレーニングの成果確認の場として本リーグを戦いました。勝ち負けにこだわりすぎず、全員が出場してフットサルを楽しみ、たくさんの経験を積むことができました。結果的に優勝できたことは素直に嬉しく思います。

―― 総当り1回戦第3位から逆転してのリーグ優勝となりましたが、その勝因は何だと思われますか?

アンビシオンさんも府中アスレティックさんも強いので、たまたまですね(笑)
勝因の一つ目は、選手の自主性が高まった成果だと思います。
チームの中心選手が怪我で長期離脱していますが、その他の選手の自主性が高まり、サッカーでもフットサルでも誰かに頼るのではなく、自分で考え、決断してプレーできるようになってきました。プレーオフは2試合とも先制される苦しい試合でしたが、自分たちでゲームを落ち着かせ、攻めるべき時は攻め切り、守るべき時は守り切ることができました。
二つ目は、これまでの試合経験が生きたと思います。
バーモントカップ東京都決勝大会、全国各地のフットサル大会に出場する中で、たくさんの苦しい試合を経験しましたし、負けて悔しい思いをしてきました。苦しい試合展開をものにできたのは、これまでの試合経験から、選手が最後まであきらめずに戦い、試合の流れをものにできたからだと思います。

――当リーグに参加してくださった理由を教えていただけますでしょうか。

ジュニア年代において、年間を通じた試合の機会はとても大切ですが、サッカーのリーグ戦が整備されている一方、フットサルのリーグ戦は十分とは言えません。会場確保などの制約がありますが、フットサルの普及・発展のため、そして何より選手のためにリーグ戦を定着させていくことが重要だと考えています。
よって、このリーグには昨年度からU12・U10ともに参加させていただいています。

――小学生年代は「サッカーとフットサルを融合したハイブリッドな選手育成」をされているとのことですが、その育成の効果を感じるのはどのような時でしょうか?

フットサルは、全て子供たちの「フットボールの入口」として最適だと思っています。将来、良いサッカー選手になる上で、フットサルを経験しておくことは絶対にプラスになります。狭いスペース、少ない人数でプレーする特性から、より正確な判断、個々の技術、攻守の素早い切り替え、攻守の原則理解等々、フットサルをすることで様々なことが習得できます。
ハイロウズ東京のトレーニングは、低学年からフットサルメソッドを積極的に取り入れています。子供たちを見ていて思うのは、「ボールを大切にする意識」や「攻守両方の意識」が高いなということです。広いフィールドのサッカーでは、いい加減にボールを蹴ったり、攻めだけ・守りだけ得意な子も見受けられますが、ハイロウズの子供たちはフットサルを通じて意識が高まっていると思います。
まぁ、フットサルは単純にたくさんプレーに関わるので、子供たちがとても楽しんでくれているのが一番ですけど(笑)

――日頃のトレーニングでは、どのようなことを重視していますか?

フットサルで習得できる全てのことをバランスよく子供たちに伝えていくことを重視しています。
ボールフィーリングやアジリティなど選手としての基礎となることは、毎日地道にトレーニングしています。
攻守の個人戦術・相手との駆け引きなどプレーの本質的なことや、フットサルの醍醐味である攻守が連続する実践的なトレーニングも行っています。

――小学生年代のフットサルでのチーム目標を教えていただけますでしょうか。

チームとしての目標は特にありません。
試合に出たら、選手たちには全ての試合で勝利を目指してやり切ってほしいと思います。結果的に勝てたら喜んで、また次頑張る。負けたら悔しがって、また次頑張る。頑張り続けていい選手になってくれることが一番の目標です。

――最後に、クラブの育成方針、どういう選手を育てていきたいかをお聞かせいただけますでしょうか。

フットボールを通じて学んだことを糧に、将来、社会に貢献できる人となってくれるよう、人として正しいことを正しくやり切る、感謝の気持ちを大切にする、自主自立心の高い子供たちを育成していきたいと思っています。
一人でも多くの選手がフットボールの素晴らしさを実感し、プレーヤーとして高いレベルを目指したり、何らかの形でフットボールに関わったり、日本のフットボール文化を支える人になってくれたら嬉しいです。
選手たちには夢をあきらめず、自分の夢のために精一杯後押ししてくれる家族に感謝して、これからも頑張ってほしいですね。

田中 龍之介選手・田中 凌太選手

――優勝おめでとうございます!まずは、1年間、リーグ戦を戦ってみての感想をお聞かせください。

田中(龍):シーズン初戦でエースの吉越くんがスペイン遠征のため不在で、負けからスタートしましたが、一試合する毎に内容も良くなりました。プレーオフでも吉越くんが欠場しましたが、自分達だけでしっかり勝てるように成長できたので嬉しかったです

田中(凌):シーズンはじめにアンビシオンに負けたり府中アスレティックに引き分けたりして苦しいリーグ戦でしたが、なんとかプレーオフに進出できて、最後は優勝できたので良かったです。

――総当たり1回戦では、FCアンビシオンFには敗戦、府中アスレティックFC U-12とは引分けという結果でしたが、今回のプレーオフ(上位リーグ)では勝利を収めました。その勝因は何だと思いますか?

田中(龍):1年間、トレーニングや大会、遠征を通じてレベルアップをして来たことが大きかったです。プレーオフでは、セットプレーや相手を崩すためのチーム全体の動き、コンパクトな守備ができたので勝てたと思います。

田中(凌):全国のいろんな大会に出て、成績は悪くても進歩できたと思います。プレーオフでは進歩した部分が出たと思います。ピヴォ当てやパラレラ、セットプレーが特に良かったと思います。

――フットサルのどんなところが好きですか?

田中(龍):フットサルはスペースが狭くて大変だけど、一人一人の役割が大切だから目立つところが好きです。相手を崩してゴールを決めた時が一番楽しいです。

田中(凌):フットサルは攻守の切り替えが早く、プレーに関わる事も多いところが好きです。ゴールを奪った時、セットプレーが完璧に決まった時がとても楽しいです。

――憧れの選手を教えてください。

田中(龍):ポルトガルのリカルジーニョ選手と名古屋オーシャンズのヴァルチーニョ選手です。攻撃的な選手が好きです。

田中(凌):サッカーではバルセロナのメッシ選手、フットサルでは名古屋オーシャンズのルイジーニョ選手です。

――将来の目標、夢を教えてください。

田中(龍):フットサルのプロ選手になり、世界で活躍する事です。

田中(凌):フットサル日本代表になって、観客を沸かせるプレーをしたいです。


FC HIGH-LOWS東京の皆さん、優勝おめでとうございます!今後益々のご活躍をお祈りしています!

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