第19回東京都フットサルチャレンジU-18優勝『ZOTT WASEDA JUVENIL』インタビュー

2019年8月17日・18日、駒沢屋内球技場にて開催された第19回東京都フットサルチャレンジU-18は、ZOTT WASEDA JUVENILの1位トーナメント優勝で幕を閉じました。
1位トーナメントでは全7試合中5試合がPK戦となるなど実力が拮抗する中、AFC U-20フットサル選手権MVPの大澤雅士選手を擁するZOTT WASEDAがU-18カテゴリーで初タイトルを獲得しました。

《試合結果》
■1次ラウンド(グループリーグ)
①vs 錦城高等学校C
7-1
②vs 東京都市大学付属 アルママタFC
7-0
■2次ラウンド(1位トーナメント)
準々決勝 vs FOOTBOZE FUTSAL U-18
1-1(PK3-2)
準決勝 vs フウガドールすみだファルコンズ
0-0(PK5-4)
決勝 vs ASV PESCADOLA町田 U-18B
0-0(PK3-1)

全試合結果はこちら

ZOTT WASEDA JUVENIL 清野 潤監督

 ――優勝おめでとうございます!まずは、今のお気持ちをお聞かせいただけますでしょうか。

ありがとうございます。今日出場していた高3メンバーが中3の時に冬のカップ戦(東京都ユースU-15フットサルフェスティバル)で優勝したのですが、その決勝の相手もペスカドーラ町田だったので、その時のことを少し思い出しました。あとは、今年の全日本U-18フットサル選手権東京都大会で、僕が「今年のチームは行ける」と思っていた中で結局は無失点のまま終わってしまったんですが(全日本U-18の準々決勝、フウガドールすみだファルコンズに0-0(PK0-2)で敗戦)、その時に夏のカップ戦で優勝しようと言っていて、それが有言実行できたのは良かったです。

――今日の準々決勝、準決勝、決勝を振り返ってみていかがですか?

すべてPKで勝ち上がったのですっきりしない感じはありますね。時間内に勝ち切りたかったのが本音です。そういう意味では選手たちもまだまだだなというのと、僕も監督として、20分ランニングタイムの試合の中で勝ち切らせる力が無いんだなというのを痛感しました。もっと勉強しないといけないというのを感じた3試合でした。

――3回連続のPK戦、選手たちは自信を持って臨んでいるように見えましたが、事前にPK戦を想定しての取り組みをされてきたのでしょうか?

PKの練習というのは特にはしていなかったのですが、やはり全日本U-18でPK負けしたというのが彼らの中で大きかったと思います。僕も敢えて、全日本でPKを外した(大澤)雅士と(船山)愛斗に蹴らせましたし、キーパーの(柳川)結星もあの時止められなかった悔しさがあったと思うので、それが今日のPK戦での勝利に繋がったのかもしれません。

――今日の試合では、ゴレイロの柳川結星選手のファインセーブが印象に残りましたが、監督から見ていかがでしたか?

結星は、全日本U-18で無失点で負けて悔しさを味わったので、今回の試合だけでなく練習から本当に気合いを入れてやってます。ウッチー(フットサル日本代表GKコーチでZOTTのGKアドバイザーの内山慶太郎氏)にいろいろと教えてもらってすごく良くなりましたし、社会人カテゴリーのセカンドチーム(ZOTT WASEDA RAIZ)の試合に出ることでまた更に成長しています。今大会でPKまで持ち込めたのは、ディフェンスの力だけでなく、結星の力も大きかったと思います。

――U-20フットサル日本代表で、AFC U-20フットサル選手権のMVPに輝いた大澤雅士選手も今大会全試合出場しましたが、大澤選手のプレーはどうでしたか?

雅士は、みんなが観て巧いと思う選手だと思うのですが、それ以上に、僕が言ったことを一番最初に体現しようとしてくれる姿勢、アジアでMVPを獲っても変わることなく、U-18でもまったく驕らずにプレーする姿勢が本当に素晴らしいと、今大会で改めて思いました。

――ZOTT WASEDA JUVENILとしての今年度の目標をお聞かせください。

リーグ戦をしっかり戦っていくということと、3年生については社会人カテゴリーにも所属しているので、そちらで結果を出して欲しいです。1・2年生は、今の3年生と比べると個の強さという面で落ちてしまうので、そこを育てていきたいと思います。

――今、ZOTTの育成年代でプレーしている選手たちには、どのようになっていって欲しいですか?

どういうカテゴリーでやるにしても、フットサルがあることによって生活が豊かになったり楽しくなったりすれば良いと思います。その中で(大澤)雅士のような選手が出てくれば、もちろんそれが一番ありがたいですが、まずは、僕たち(ZOTTのトップチームの選手たち)がそうであるように、本気でフットサルに取り組んでフットサルがある生活を楽しんでもらいたいと思います。

ZOTT WASEDA JUVENIL   NO.6 大澤 雅士選手

――優勝おめでとうございます!

ありがとうございます!

――U-18カテゴリーでは初タイトルとなりますね。

全日本U-18の都大会でベスト8で負けてしまって、自分の代で何とかタイトルを獲らなければという焦りを感じながら今大会に臨んだんですが、今日はチーム一丸となって一つ一つ壁を乗り越えられてよかったです。

――準々決勝、準決勝、決勝を振り返ってみていかがですか?

PKまで持ち込んでしまった、自分がチームを助けられなかったという所では課題があると思いました。失点が3試合で1というのはポジティブに捉えていいと思うのですが、得点に関してはチャンスを生かし切れない場面があったので、もっと精度を上げていきたいですね。

――大澤選手はU-20フットサル日本代表にも選出されましたが、日本代表として活動していた時とZOTTで活動している時とでは、意識の面で違いはありますか?

代表の時は自分が最年少だったので、先輩たちに付いていっている部分もあったのですが、ZOTT(JUVENIL)では自分が最高学年でキャプテンをやらせてもらっていますし、周りからU-20日本代表の選手としても見られるので、責任やプレッシャーを感じながらやっています。

――プレッシャーも感じているのですね。

そうですね、プレッシャーはすごく感じますね。どこへ行ってもU-20日本代表、アジアのMVPという目で見られるので、不甲斐ないプレーはできないので。でも、今のところは、そのプレッシャーを上手く力に変えられていると思います。

――これからの活躍も楽しみですが、将来はどんな選手になりたいと思っていますか?

日本のフットサル界を引っ張っていける選手、日本のフットサルの知名度、人気を上げることができる選手になりたいです。

――最後に、ZOTT WASEDA JUVENILのキャプテンとして、今年度の目標をお聞かせください。

冬の大会(東京都ユースU-18フットサルフェスティバル)でも優勝したいですし、高校生として最後の年なので、後輩たちに自分が今持っているものを教えつつ、楽しみたいと思います。

清野監督、大澤選手、ありがとうございました!今後益々のご活躍をお祈りしております。