第15回東京都ユース(U-18)フットサルフェスティバル優勝『國學院久我山高校B』インタビュー

優勝:國學院久我山高校B

準優勝:FOOTBOZE FUTSAL U-18

<決勝>

國學院久我山高校B  2-2(PK2-3) FOOTBOZE FUTSAL U-18

東京都U-18フットサル冬のチャンピオンを決める『第15回東京都ユース(U-18)フットサルフェスティバル』の決勝戦は、全国高校サッカー選手権大会準優勝チームの中心メンバーを擁する國學院久我山高校Bと東京都ユース(U-18)フットサルリーグ優勝チームFOOTBOZE FUTSAL U-18の組み合わせとなった。

試合は、國學院久我山高校Bが質の高いマークとパスワークで序盤からゲームを優位に進め、2点を先取。なかなかペースが掴めないFOOTBOZE FUTSAL U-18を相手に久我山がそのまま勝利するかと思われたが、終盤にFOOTBOZEがフットサル専門チームの意地で同点に追いつき、試合は延長戦へ。多くの観客が固唾を飲んで見守る緊迫の延長戦では、互いに何度もチャンスを作るが得点には至らず。決着はPK戦へともつれこみ、結局、全員PKを成功させた國學院久我山高校Bがチャンピオンに輝いた。P1260019

サッカーの強豪チームやフットサル専門チームをその高い順応力とチームワークで撃破し、見事優勝を飾った國學院久我山高校Bのキャプテン18番 宮原直央選手(FP)、16番 野村京平選手(FP)、91番 岡田佑太選手(GK)に、フットサルをプレーして感じたこと、サッカーとの違いなどについて伺った。

―優勝おめでとうございます。まずは、大会の感想を聞かせていただけますか。

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宮原選手、野村選手、岡田選手

宮原:自分らはサッカー部なので、序盤はサッカーとフットサルの違いにとても苦しみましたが、試合を重ねるごとにフットサルの良さだったり独特な雰囲気を感じることができ、強い相手と戦うこともできていい経験になったと思います。

野村:フットサルクラブチームとやってみて、戦い方が独特だと感じました。普段のサッカーでは休める時間もありますが、フットサルだと切り替えも速いので、試合中ずっとアグレッシブに戦えたんじゃないかと思います。サッカーでもフットサルでもPKで勝てたので嬉しかったです。

岡田:最初はなかなかみんなフットサルに慣れることができなかったんですが、練習時間が少ししかない中でしっかりフットサルの順応できるようにやってきました。大会の入りはそれほど良くなかったですが、試合を重ねるごとにチームのみんながサッカーでやっていることをフットサルに活かしたり、今回フットサルで新たに学んだことを勝ち上がるにつれてやれるようになったと思います。

―ご自身のプレーに関して、良かった点と悪かった点を教えてください。

P1250907宮原:ボールがサッカーより質量があったので、キックに関しては慣れるまでは苦しみました。でも、ポジションや流動性に関しては試合中よくできていたと思います。

野村:フットサルで結構入りやすいパターンが、サイドから中に入れて中の人が合わせるという形だと思うんですけど、それを自分も上手くやれるようになったと思います。準決勝の町田JFC戦でも自分が中に入れてアシストできたというのが良かったです。悪かった点は、決勝で、ボールがアウトしてからのボールインの時に焦ってパスを出してパスミスから失点に繋がったところです。今後フットサルをやるなら、そういう所を改善していきたいと思います。

P1250940岡田:サッカーと違ってゴールは小さいですがシュートが来る距離もかなり近くて、サッカーでシュートを受ける感覚とは全然違いましたが、そんな中でもサッカーでいつもやっているように1対1での対応をしっかりできて、近いシュートを何本か止められたのは良かったです。でも、フットサルは5人という少ない人数でキーパーも上がる時があるので、自分ももう少し足元の技術を磨いていかないといけないかなと思いました。

―印象に残ったチーム、選手を教えてください。

宮原:フットサルをやっているチームだと足元の技術だけでなく、突破とパスを上手く使い分けてくるので、そういうところでは決勝でやったフットボウズさんは上手かったと思います。自分らは仕掛けるタイミングをまだまだ掴めていないかなと思いました。

野村:フットサルクラブチームは連動性、一体感があって、チームで決まっていることを選手たちがやっている所がすごいなと思いました。

P1250914岡田:決勝のフットボウズのキーパーがすごいと思いました。決勝で第2PKを止められたましたが、その時もあの近い距離で最後までボールから目を離さずにやっていたし、試合中のプレーも学びたい部分が多くあって、いい刺激になりました。

―準決勝は強豪サッカーチームの選手が集まる町田JFCとの試合でしたが、サッカーチームとフットサルで勝負するというのはどんな感じでしたか?

宮原:町田JFCさんは何人か知り合いがいたのでやり辛い部分はありました。フットサルは狭いスペースで戦術を駆使するなど頭の良さが出て来ると思うのですが、町田JFCさんにはその部分が長けていて上手く守っていたなというのは感じました。でも、その状況でも逆転できたというのはサッカーでもフットサルでも大事なことだと思います。

野村:町田JFCさんはドリブルを磨いているチームなのでドリブルでゴリゴリ来られたんですが、普段のフットワークを活かして上手く対応するというのを自分は心掛けていて、準決勝でも自分としてはやられなかったと思っているので、これからもまたフットワークを磨いていきたいです。

岡田:試合を後ろから観ていて一番分かったのは、個人の技量がすごく活かされてくるのがフットサルなんだなということです。

―強豪サッカーチームの選手が集まっている町田JFCとフットサル専門チームのFOOTBOZE、やりやすかったのはどちらのチームですか?

宮原:両方とも苦しい試合になりましたが、フットサルの独特な雰囲気が出ているのはフットボウズさんでした。1点入った時の盛り上がり方だったり、時間の使い方、交代の仕方がサッカーと全然と違う感じがあって、1点取られた時に飲み込まれたと思いますし、そういう所がフットサルチーム独特の強さであるのかなと思います。

P1250891野村:どちらも強くて苦戦したんですが、どちらかと言うとフットボウズさんの方がやり辛さはありました。フットボウズさんはマンマークが本当に上手くて、自分が出してワンツーを受けようとしてもブロックされたりして上手く侵入できないというのを感じて、攻撃するのが大変でした。

岡田:自分ももちろんどちらも強く感じたんですが、フットボウズの方が手強かったですね。フットサル専門チームだけあって戦術を深く理解していますし、やりたいプレーをしている、やろうとしていることが明確だと感じました。

―そのFOOTBOZEとの決勝前には何か特別な対策をしたのでしょうか?

宮原:準決勝でフットボウズに負けた久我山Aから、「ゾーンディフェンスをやって失点を食らった」と聞いたので、自分たちはいつも通りマンマークという形を取って、リスクをしっかり管理して、後ろはしっかり一人必ず残してというのをやっていました。久我山Aからその情報を得た以外は特に対策はせず、あとは自分たちのスタイルを大事にしてやっていました。

―マンマークという話がありましたが、それはサッカーのやり方を応用したということですか?

宮原:フットサルは流動性があるのでマンマークをやっていてもついていけない場合も出てきましたが、そういう部分はサッカーの時と同様に声をかけて受け渡しをしました。結果、2失点はしましたが、決してやられ過ぎてはいなかったかなと思います。

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3-2でPK戦を制す

―最後に、進路について教えて下さい。今後もサッカーを続けて行かれる予定ですか?

宮原:はい、大学でサッカーを続けていきます。高校でも文武両道でやってきたので、それを貫いて、大学でも勉強とサッカーを上手く両立させていきたいと思います。

野村:同じく勉強も頑張っていきながら、サッカーでは1年でも早くスタメンで出て活躍できるように頑張っていきたいです。

岡田:自分は高校サッカーでは試合に出る機会が少なかったので、大学では、今までやってきたことを活かしつつも新しいサッカーに触れることでしっかり成長していきたいと思います。

國學院久我山高校B

國學院久我山高校B

2016年1月26日 | カテゴリー :

第7回東京都ユース(U-18)フットサルリーグ優勝『FOOTBOZE FUTSAL U-18』インタビュー

4年連続6回目のリーグ優勝を達成した『FOOTBOZE FUTSAL U-18』のキャプテン、茶碗谷廉太朗選手に今季リーグ戦を振り返っての感想や日々の取り組み、FOOTBOZEが目指すところ等について伺った。

footboze12―優勝おめでとうございます。まずは、今のお気持ちと、通年優勝を決めた東京成徳戦、そして後期優勝を決めた府中戦の感想をお聞かせください。

優勝できてとても嬉しいです。難しい試合もありましたがしっかり優勝した事で力もついたと思います。成徳戦は勝てば優勝という試合で少し緊張しましたが、やるべき事をしっかり一つ一つやれば勝てると思っていたし、前日に相手の事も見ていてみんなで戦い方を話せていたので、そこが一番大きかったと思います。アスレ対ボウズ府中アスレ戦はリーグの最終戦。(通年の)優勝は決めていましたが、「アスレに勝ってこその優勝」という事を試合前に話して挑みました。お互いに相手にやりたい事をやらせない戦いで一つのミスが命取りになる接戦でしたが、ベンチ含めサポーターの力もあり勝ちきれました。ギリギリの試合をリーグ最終戦で勝てたのは一年間の成長が見れたので良かったですが、また多くの課題も見つかったのでまだまだです。

―今季のリーグ全体を振り返っての感想をお願いします。また、(後期の成徳戦、府中戦以外で)特に印象に残っている試合、難しかった試合などあればお願いします。

自分達も含め個人としてもチームとしても、もっと全体的なレベルをあげて、もっと厳しい戦いを出来るように自分達も含め他のチームとも刺激しあってよりレベルの高いリーグに来年はしたいと思いました。またリーグでは試合だけでなく審判などもあり色々な面で成長出来たので素晴らしい環境だと思います。

footboze13一番印象に残った試合はゾット戦です。お互いに全勝で来ていて相手は二部から上がってノリに乗ってるチームで絶対負けられない戦いでしたので一番印象には残っています。

―「4連覇」を達成できた要因は何だと思いますか?

チームとして一人一人が自分のできる事をチームのためにやってくれるメンバーが揃っているし、みんなが日々フットサルに本気で取り組んでいるのでそれが結果として表れたんじゃないかなと思います。

―日頃、キャプテンとして、どういう気持ちで練習に取り組んでいますか?

今年のチームは非常に色んなタイプの選手がいるのでその個人の特色を潰さない様にまとめているつもりです。また練習では特にキャプテンとして見られるというのを意識してやっていますし、戦術練習などでは積極的にコミュニケーションを取るようにしてます。

―チームとして、個人として改善すべき点、向上させていきたい点はありますか?

footboze4早速一月から取り組んでいますが、個人のフィジカルの部分だと思います。今年のチームは戦術理解は高いと思いますがフィジカルで負ける部分がありますし、戦術を発揮するためにもそういった所は必要になるので、チームとしてはフィジカル強化が大事だと思います。

個人としては試合を決めれる選手になりたいと思います。リーグ最終戦のアスレ戦の様な試合でも相手ゴール前でのプレーが課題と言われるように、そこで違いを見せ、試合を決めれる様にならないといけないと思います。

―フットボウズがチームとして誇れることは何ですか?

footboze14フットサルチームとしてのプライド、個人の意識、チームワークだと思います。

まずみんなフットサル専門チームとして結果を出さなきゃいけないと思って日々練習していますし、人数もいるのでメンバー争いもありますし、そのおかげで個人の意識は皆高いものがあります。そんな中でも練習外では非常に仲が良く、チームワークは高いと思います。そういった点は他のチームに誇れる部分だと思います。

―最後に、チームとしての目標と個人としての目標、夢を教えて下さい。

8月の全日本ユース全国大会優勝。それしかありません。

今年度は関東大会で悔しい思いをしてさらに過去2大会(全国大会)の優勝はどちらも高校サッカーの強豪。フットサルチームが優勝する。その最初がフットボウズ。というのを目指してやっています。

個人としてはフットボウズの育成の目標でもある真のフットサルプレーヤーになりたいです。フットサルのプレーではどんなプレーでも高いレベルでやれる選手、そしてプレー外でも素晴らしい選手を目指してやってます。世界に通用する選手になり色んな人から目標とされる選手になりたいです!

目標は全日本ユース全国優勝!!

目標は全日本ユース全国優勝!!

2016年1月13日 | カテゴリー :

第8回神奈川県ユース(U-18)フットサルリーグ2015優勝『武相高校』インタビュー

全勝で2年連続3回目のリーグ優勝を飾った武相高校。この強豪チームのキャプテンであり、持ち前のパワーとスピードで相手チームを脅かし続けた丸山哲平選手と3年生で2人だけチームに残り、リーグ最終戦までチームの中心として戦ってきた向井太一選手にお話を伺った。


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4番 丸山哲平選手・31番 向井太一選手

―リーグ優勝おめでとうございます。まずは今のお気持ちをお聞かせください。

向井 2年連続で全勝優勝ができて嬉しいです。

丸山 去年先輩たちが全勝優勝したので、今年も全勝優勝できてほっとしています。

―丸山選手は今年度キャプテンとしてチームを引っ張ってこられたわけですが、リーグ全勝優勝したチームを引き継いだことでプレッシャー等ありませんでしたか?

丸山 今年の3年生と去年いた3年生が強かったのでプレッシャーはありましたが、それに追いつけるように練習しました。

―キャプテンとしてどうやってチームをまとめてきましたか?

丸山 前キャプテンの中田秀人さんを見習ってやってきました。中田先輩は今大人のチーム(Y.S.C.C.フットサル)で活躍しているんですが、武相の練習にも顔を出してくれるので、その時にいろいろ聞きながら練習したり、いない時も去年やっていたように練習しているつもりです。

buso4―向井選手は3年生ということで、去年のチームと今年のチームを経験されているわけですが、何か違いを感じる部分はありましたか?

向井 今のチームは足元がある選手が多いのに対して、去年のチームはどちらかと言うとボールを回す感じでした。そういう違いがあるチームでやるのは楽しいなと思います。

―今季のリーグを振り返って印象に残っている試合はありますか?

丸山 上位リーグ(リーグ2次ラウンド)1試合目のランツァーレ戦がきつかったですね。前半0-2で負けていて、そこから皆でハーフハイムに気合を入れ直して最後は5-3で逆転勝ちできたんですが、その試合がいろいろと反省することもあり収穫もあり、非常に大事な試合だったと思います。

―苦しい試合を経験しながらも勝ちきれたポイントは何だと思いますか?

向井 常にみんながゴールを狙っているところと、自陣ゴール前での守備におけるマークやシュートブロックの意識が高いところだと思います。

―武相高校がチームとして誇れるところを教えてください。

丸山 みんながプレーの面で互いの悪い所も遠慮なくも言い合えるところです。それが試合中の修正にも繋がるのでいいと思います。

buso3―来季はどういうチームをにしていきたいですか?

丸山 今チームに残っている3年生2人に頼りきりなところがあるので、その2人が抜けるのは大きな損失ですが、これから頼らなくてもいいような強さを持って、一個一個の質を高めていければいいなと思っています。

―最後に、今後の個人としての目標、チームとしての目標をお聞かせ下さい。

向井 去年武相を卒業した米田圭孝先輩(多摩大学フットサル部所属)がU-19フットサル日本代表候補に選ばれているので、圭孝先輩を越えられるような選手になりたいです。

丸山 チームみんなを引っ張っていって、全日本ユース(U-18)フットサル大会の全国大会に出場して、全国でも結果を残せるようにしたいです。

優勝『武相高校フットサル部』

優勝『武相高校フットサル部』

武相高校フットサル部の皆さん、2年連続3回目のリーグ優勝おめでとうございます!!

2016年1月12日 | カテゴリー :

小森隆弘U-19フットサル日本代表監督&小西鉄平JFAフットサルテクニカルダイレクターインタビュー

2016年1月5日、小平市民総合体育館で開催された『FC東京フットサル交流戦』を視察した、U-19フットサル日本代表監督の小森隆弘氏とJFAフットサルテクニカルダイレクターの小西鉄平氏に、日本における「フットサルの普及」「フットボールの未来」、「U-19フットサル日本代表」等についてお話を伺った。


P1220315 (2)―まず初めに、本日、U-12年代のフットサル交流戦の視察をされた理由を教えていただけますでしょうか。

小西 FリーグとJリーグのチームが交流する機会はまだまだ珍しいことなので、どういった交流をしているのかなというのを観に来ました。

小森 サッカー協会だとか連盟ではなく、Jリーグのクラブがイニシアチブを取って有名チームを集めて交流戦が開催されるというのはすごくインパクトがあるし期待感があって、この後また続いて行けば、これまで長年期待していた「フットサルのベースカテゴリーへの普及」のきっかけになるんじゃないかな、その記念すべき1回目なのかなということで観に来ました。

―観戦されての感想をお伺いますでしょうか。

小西 「フットサルをやっているな」という匂いをすごく感じることができました。自分たちがセットしてプレーすることを意識してやっていることとかゴール前のセカンドポストを使ったプレーとか、サッカーだけやっているんだとそういう発想はないだろうなという所は随所に見られたので、フットサルが少しずつ普及してきていて、いい方向に働いているんじゃないかなという印象は受けます。

小森 ゲームを観ていると、どのチームもフットサルに目を向けてトレーニングされているんだなというのを感じます。フットサルとしてやろうとしている雰囲気が全体としてあるのは嬉しく感じましたね。細かい所はこの年代で問う所ではないと思いますが、フットサルとして、フットサルの特性で、フットサルの状況で相手に打ち勝つために、選手も指導者も思考して取り組んでいるんだなというのが見えたので嬉しかったですね。

―取材等を通して、この年代にかなりフットサルが普及してきていることを感じますが、更に普及させていくためにはどういう取り組みが必要だと思われますか?

小森 これまで何年もいろんな方がいろんな地域でいろんな角度から普及活動をしてきている中でこの現状があるわけなので、一網打尽に状況が打開できるものは無いのかなとは思っています。ですが、その中でも、こういうJクラブのチームがフットボールとしてフットサルを捉えて、一つの機会提供にもなる、尚且つサッカーにも活きていく可能性もあるというチャンスを感じ取って取り組んでいるというのが一つの概念として広まって、これがフックになって、地域にある有力なサッカークラブがその風潮に乗っていってくれれば普及加速のチャンスになるのではないかという期待感はあります。

P1230155―育成年代にフットサルがより普及していった場合、フットボール界にどういう影響を与えると思われますか?

小西 サッカーとフットサルは別の競技なので最終的には別々の道を進むということには変わりはないと思いますがJクラブ、Fクラブ共に下部組織が出来ていって交流することで、フットボールとしての枠が広がって、そこを目指す、やっている方たちが増えて、それを教える指導者もどんどん増えてくるということがこれからの未来になると思うんですね。人数が増えていけば自ずと競技性、普及性も強く出て来るので、まずはしっかりと人数を増やしていく意味ではこういう交流はいいきっかけだと思いますし、これから未来が生まれるんだろうなということは感じますね。そのためにも、指導者、大人の人たちがちゃんと正しくフットサル、サッカーをより理解していくことが必要だと思います。フットサルの人たちがサッカーをやっている人たちに対して「フットサルの何が良くて、何がサッカーに活きて、こういう所を一緒にやるとフットボーラーとしての質が上がるんです」ということをより明確に伝えられるようになることが今後最も大事なことになるのではないかと思います。タッチ数が多いからとか決断の回数が多いからというものじゃなくて、もっと具体的に。スペースがどうだとか体の向きがどうだとか、そういうものがサッカーの試合の中で実際にどう影響しているかというのを紐解いていくということが今後もっともっと必要になると思います。そうでないと、サッカーの指導者の人たちが本当の理解をしてくれないですし、ミニサッカーでいいじゃないかと思われてしまうと思います。

―フットボールという大きな枠のお話をいただきましたが、フットサル単独としてのビジョンもお聞かせいただけますか。

小西 もちろんフットサルがフットボールという大きな枠から出ることは絶対にないので、僕個人の意見としては、フットサルがサッカーを超すことはできないと思うんですね。人数もそうですし、人気もそうですし、いろんな面において。でも、フットサルが持っている「狭い局面でする競技」「よりロジカルにプレーする競技」といった特性や「観客と距離が近くてお客さんが熱を感じやすい環境」といった室内競技の良さがもっともっと理解されていけば、フットサルとしてのラインがもっと明確に出来て、U-12からフットサルをやる、U-15で続けていく、U-18でより精査していく、更にその上でFリーグのトップチームにしっかりといい選手が輩出される、そして、代表チームとしても男女それぞれにワールドカップでちゃんと結果が出る。これが継続していくということがフットサルの今後の大きなビジョンじゃないかと思います。

―ここからは、U-19フットサル日本代表の小森監督にお話伺います。昨年12月に行われた2回目のU-18フットサル日本代表候補トレーニングキャンプは、1回目のキャンプから練習内容を変えたと伺いましたが。

小森 基本的にやった内容を大きく変えたということではなかったんですが、来年の本大会に向けた予選が今年あるということを目していった時に、許されている時間、状況というものが当初予定していたものとは少し違ってきたので、それに応じた軌道修正をしました。初めての選手も呼んでいるということではあったものの、ある程度踏み込んだ所まで進める必要があるということで調整をしました。特徴的な所では、セットプレーに何度も取り組み、フィジカルトレーニングをやらずにその分フットサルのゲームの流れを理解してもらえるアクションとセットプレーという所に注力しました。

―人選のポイントについて教えてください。

小森 今回に関しては、フットサルに精通しているタレントを軸に、尚且つそれにもっとスケール感を与えてくれるサッカーからのタレントをミックスできるように選びました。三分の一がサッカーチーム所属の選手。そして、三分の二がフットサル専門で取り組んでいる選手、更にその中の半分は前回も招集した選手でした。

P1060719―今年の夏もU-18の全日本ユースが開催されますが、そこからまた新たに候補を選ぶ可能性はありますか?

小森 物理的にはタレントがいればいつも門戸は開いているというのは前提にあります。今年はU-18の全日本ユースだけではなく、大学選手権も観に行きたいと思っています。今年はU-19として活動することになるので、(2016年4月からの)大学1年生と大学2年生の早生まれまで入ってきますので、その辺りはしっかり見たいと思っています。しかし、これまで僅か3日間×2回ではありますが、トレーニングキャンプを行ってきている中で、ある程度ベースを持ったメンバーがいることが分かっていますので、その人たちを軸にするということは変わらないと思っています。そこに割って入るには、それ相応のフットサルのベースをしっかり持ってチームの枠組みを作っていけるタレントか、サッカー専門でやってきているけれどもよっぽど早くフットサルのゲーム感を吸収しつつスケール大きく、また違う側面をチームに与えてくれるタレントでなければ、そのリストに入っていくのは難しいだろうなと思っています。今いるメンバーは優秀だと思いますので。

―今年のトレーニングキャンプは12月に行われる予選の直前に行われる1回のみとのことですので、そのキャンプに選ばれた選手=予選に出場する選手ということになりますね。

小森 そうですね。ただ、予選に出たところで、それでチームが完成で本大会もそのメンバーでということでもないですし、ましてや予選大会に選ばれた選手にとっても選ばれなかった選手にとってもそこがゴールではなく、ずっと続いていくものだと思っています。P1080662


U-19(AFC U-20フットサル選手権2017)フットサル日本代表は、今年 、11月26日~30日にトレーニングキャンプを行い、12月1日~11日に開催される『AFC U-20フットサル選手権2017予選』に出場する。

2016年1月8日 | カテゴリー :

FC東京フットサル交流戦(U-12) 2016年1月5日

【FC東京フットサル交流戦(U-12)】2016年1月5日(火)小平市民総合体育館

FC東京が「フットサルの試合を選手及び指導者が体感する」ことを第一の目的に掲げ、U-12年代のフットサル交流戦を開催しました。

参加チームはFC東京フットサルスクール、川崎フロンターレスクール、フウガドールすみだエッグス、P.S.T.C.LONDRINAの4チーム。JリーグとFリーグの下部組織がフットサルで交流するというこの新たな試みは、10分前後半の「プレーイングタイム」という試合形式で行われ、タイムアウト、ファールカウント等も含め、本物のフットサルを感じて欲しいという主催者の想いが詰まった交流戦となりました。

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監督・コーチインタビュー

記念すべき第1回フットサル交流戦に参加したチームの指導者の方々に、交流戦の感想や今後期待すること等を伺いました。

FC東京フットサルスクール 横江塁コーチ

FC東京フットサルスクール

FC東京フットサルスクール

―まずは、今回この交流戦を企画した理由を教えてください

FリーグとJリーグでフットサルを盛り上げたいという想いでこの交流戦を企画しました。去年は府中アスレティックFCさんに呼んでいただいてFリーグの前座試合を行ったんですが、今度は自分たちで運営して、FC東京のフットサルスクール生にもFリーグの下部組織にもよりフットサルの実践の場を提供したいということで交流戦開催に至りました。

―試合を観ての感想をお願いします

プレーイングタイムで試合を行ったことで、フットサルというのがより出たと思います。

僕らの想いとして、ミニサッカーではなく「フットサルを体感させたい」というのがあって、フットサルという競技に子どもたちが一人でも多く関われたというのは大きな財産になったのではないかと思います。また、僕らは普段はサッカーのコーチでもあるので、フットサルの運営や試合を間近で観ることができたというのは、今後、フットサルスクールにもサッカースクールにも活かせるなと思いましたね。

―U12年代でフットサルをやることのメリットは何だと思われますか?

子どもの将来の選択肢が増えますし、プレーの選択の幅が広がり、戦術メモリーが溜まっていくという点では、今後、サッカー選手であろうがフットサル選手であろうが両方経験している選手の方が伸びる可能性が高いと思います。海外でも子供のころ両方やっていた選手がいいところまで行っているので。Fリーグが始まってまだ8年ですから、これがもう一回りして、FリーグとJリーグの両方を観て育った子どもたちが出てくれば、いろんな可能性を持った選手がより増えて来るのではないでしょうか。また、FC東京の中でもサッカーを選べる、フットサルを選べるという環境を充実させていきたいというのが僕の今の思いです。

川崎フロンターレスクール 梶田隼渡監督

川崎フロンターレスクール

川崎フロンターレスクール

―交流戦参加の動機を教えてください

今日参加しているのがフットサルの方のスクール生なので週1回の活動だけではなく他のチームと交流することで、刺激を受けたり、普段やっていることがどこまで通用するか何が足りないのかということを再確認したり、子どもたちがいろいろ感じてくれればいいかなと思って参加しました。

―対戦を終えての感想をお願いします

自分たちに関しては、気持ちの部分での弱さを感じましたね。いい入り方が出来ても、自分たちのミスや逆転された雰囲気でどんどん落ち込んでしまって失点を重ねてしまいました。フットサルの技術という部分では、週1の練習ではありますが、通用した部分、しっかりやれている部分もありました。ですが、まだまだ足りないところがあるので、僕も勉強しなきゃいけないですし、子どもたち自身もサッカーとは思考を変えながらプレーを変えていかなきゃいけない部分がたくさんあると思います。

―今後、フットサルの部門を拡大する計画などはありますか?

川崎フロンターレでもゆくゆくはフットサルでもチームを作っていければという目標はありますので、あとはタイミングとその環境をどう整えていくかということですね。場所の確保などハード面の難しい問題もありますが、ゆくゆくはチーム化やフットサルスクールの拡大、フットサルの普及という部分もフロンターレとしてもやっていければと思っています。

フウガドールすみだエッグス

フウガドールすみだエッグス

フウガドールすみだエッグス 荻窪孝監督 

―交流戦の感想をお聞かせください

まず、大会の環境が素晴らしい。設営も素晴らしいですし、フウガのこの年代の子たちがプレーイングタイムでやるのも初めてですし、主催者の方の想いが詰まっている感じがしました。こういう大会が増えてくるといいですね。Jクラブがフットサルをやってくれることでサッカーのレベルも上がるのではないでしょうか。

うちはフットサルのチームとして活動しているので、サッカーチームとは違う、フットサルチームらしいところがしっかり出せればいいかなと思います。フィジカル面だとまだまだサッカーチームの方が強いという部分もあると思うんですけど、それ以外の部分、タイミングだとか小さいスペースの使い方だとか駆け引きの部分などでしっかり勝負できればいいかなと思っています。

―今日もフウガさんはフットサルチームらしさがしっかりと出ていたと思いますが

そうですね、今日の試合でも、その点は子どもたちがよくやっているなと感じました。

この子たちが中学生でも続けてくれて、その先高校生、サテライト、トップへと繋がっていってくれるといいですね。サッカーではなくフットサルの選手になりたいという子どもたちも出てきていますので、その子たちにしっかり頑張っていって欲しいなと思いますね。

P.S.T.C. LONDRINA 岡村康平コーチ

P.S.T.C LONDRINA

P.S.T.C. LONDRINA

―交流戦の感想をお聞かせください

この交流戦の目的は勝ち負けではなく楽しむこと、フットサルという競技を理解するということだったんですけど、みんなそれをしっかり持ちながらも熱い試合になっていましたね。やっている本人たちはもちろん、観ている方も楽しくてワクワクするような試合内容でした。

―対戦相手についてはどう感じましたか?

フウガさんとはFの下部組織同士、よく練習試合をしますけど、FC東京さんや川崎フロンターレさんとはやることはほぼないので、すごくいい経験になりますね。技術も高いですし、アイデアもまた違ったものが出て来るので。ただ、今日フウガさんがやっていたようなキックインの戦術とかコーナーキックとかクリアランスの戦術の練習はフットサルスクールだとなかなかやらないと思うので、こういう実践の場でその辺りもやっていけるといいんじゃないかと思います。そこはフットサルの醍醐味の一つでもあるので。

―今後もこういった交流戦が開催されるといいですね

そうですね、今後も定期的にできるといいですね。今回の交流戦は、コートもちゃんとセットされてプレーイングタイムでFリーグの雰囲気に似ていましたし、厳しくルール付けもされていたのでいい緊張感のもとで試合が出来ました。これから参加チームが増えていって優勝を決めたり上手い選手がたくさん集まってより多くの刺激を受けられる大会になっていくといいですね。

特に、これまでサッカーしかやっていない子にフットサルをやっていって欲しいです。僕は二十歳からフットサルを始めたんですが、小学生年代からフットサルをやっているというのは間違いなく脅威になると思います。サッカーをやるにしても必ずフットサルの経験は活きると思うので、是非フットサルも知ってもらいたいですね。

対戦結果

①FC東京 4-8 フウガドールすみだ

②P.S.T.C. LONDRINA 3-3  川崎フロンターレ

③フウガドールすみだ 5-6 P.S.T.C. LONDRINA

FC東京 6-5 川崎フロンターレ

⑤川崎フロンターレ  4-15  フウガドールすみだ

⑥FC東京 3-6 P.S.T.C. LONDRINA

2016年1月6日 | カテゴリー :

第2回Copa futsal R U-18★ベスト5★

FOOTBOZE FUTSAL U-18 9番 村上拓也選手

P11508901999年東京都生まれ。高校2年生。

小学校3年生から東京都三鷹市のFOOTBOZEでフットサルを始める。東京都ユース(U-15)フットサルリーグ選抜。東京都ユース(U-18)フットサルリーグトレセン。

座右の銘は「継続は力なり」

FOOTBOZE FUTSAL U-18 1番 野澤拓実選手

P11508841998年東京都生まれ。高校2年生。

小学校1年生から東京都中野区の上鷺宮フットボールクラブでサッカーを始める。中学1年の時、中野区のフットサルクラブSoleil FUTSALでフットサルを始める。高校入学と同時に東京都三鷹市のFOOTBOZE FUTSALに入る。東京都ユース(U-18)フットサルリーグトレセン。

座右の銘は、高杉晋作の「おもしろき こともなき世を おもしろく」

―ベスト5おめでとうございます。まずはベスト5に選ばれた感想をお願いします。

村上:1試合目も2試合目も失点に絡んでしまってあまり良くなかったので、ベスト5には選ばれないと思っていたんですが、選ばれてよかったです。

野澤:1試合目、2試合目ともに目立ったプレーが出来なくて、正直、自信はなかったんですけど、選ばれてとても嬉しいです。

―今大会で印象に残ったチーム、選手は?

村上:ロンドリーナには今年の夏の全日本ユースで負けていて、16番の吉森選手と31番の植松選手にやられた部分があったので、今回はやられないように意識していました。今日は勝ちましたが失点はしてしまったので、そこは反省しなければいけない所かなと思います。

野澤:中央学院高校選手はみんなフィジカルが強いので、シュートも飛んでくると思って、全員のロングシュート、ミドルシュートをケアしながら注意深く試合をしていました。

―ご自身のストロングポイントを教えてください。

村上:ディフェンスの時の前からプレスをかけることや、足の速さを活かして、裏のスペースへ飛び出してパスを受けたりするのが得意なところです。

野澤:自分のストロングポイントは体の柔らかさです。低いシュートの左隅とか右隅を止めるのは得意です。

―目標にしている選手は?

村上:バルドラール浦安の加藤竜馬選手は、身長もあまり高くなくて足が速いという部分で自分と似ているので参考にしています。

野澤:名古屋オーシャンズの篠田龍馬選手を目標にしています。身長が僕とほとんど同じで小柄なのに頑張っているところを尊敬しています。海外だと、エルポソのラファ選手に憧れを持っています。

―フットサルに対する思い、目標を教えてください。

村上:これからもっと上のレベルに行って日本でも海外でも活躍できる選手になりたいので、そのために、普段の生活から取り組まなければならないことがあるので、そういうことをコツコツやっていって成長していきたいです。

野澤:中学高校と、学校生活よりフットサルを優先して頑張ってきたので、Fリーグのチーム入って、名古屋オーシャンズの篠田選手を超える様な選手になりたいです。

―5年後の自分を想像してください。

村上:Fリーグのピッチに立って、活躍しています。

野澤:5年後はワールドカップがあるので、日本代表のキーパーのポジション争いができるように頑張っていきたいです。

P.S.T.C.LONDRINA U-18 16番 吉森慎斗選手 

1997神奈川県生まれ。高校3年生。P1150865

小学校5年生の時にP.S.T.C.LONDRINAに入り、中学高校もP.S.T.C.LONDRINAでプレーを続ける。高校1・2年時にユースフットサル神奈川県選抜に選出される。

座右の銘は「笑いたいやつは笑え」


P.S.T.C.LONDRINA U-18 31番 植松晃都選手

1998年神奈川県生まれ。高校3年生。P1150868

5歳の時にP.S.T.C.LONDRINAでフットサルを始める。小学1年時にFC上大井でフットサルとサッカーの2つを始め、小学校6年時にはサッカーとフットサルの2つで神奈川県選抜に選ばれる。中学はP.S.T.C.LONDRINA JYに所属し、中学1年時にはサッカーの神奈川県選抜に選ばれる。高校はP.S.T.C.LONDRINAユースに所属し、1年、2年時にユースフットサル神奈川県選抜に選ばれる。高校1年の9月に湘南ベルマーレに特別指定選手として登録される。フットサル日本代表候補。U-18フットサル日本代表候補。

座右の銘は「摩頂放踵」

―まず初めに、ベスト5に選ばれた感想をお願いします。

吉森:ベスト5に選んでいただき、ありがとうございます。これからも選ばれただけの能力を出していきたいと思います。

植松:チームとしては全国で3位を取ってきたチームなので、今日は個人としても目立ちたかったということで、ベスト5に選ばれてとても嬉しく思います。

―試合を振り返ってみていかがですか?

吉森:1試合目は自分の予想を超えるようなシュートが決まって嬉しかったんですが、決勝戦では失点に絡んでしまったので、そこは苦い思いをしました。

植松:ゴール前まではいい形を作れるんですが、そこからの決定力が低いなと1試合目(vs 東京都ユースリーグトレセン)から思っていました。1試合目は4点取れたんですが、もっと点を取れた場面はあったので、もっと確実に決めなければいけないなと思いました。決勝(vs FOOTBOZE FUTSAL U-18)でも、もっと決められる部分はあって、しっかり決められていれば勝てたかもしれない試合だったので悔しいです。

―印象に残った選手はいますか?

吉森:府中アスレティックFCのゴレイロ(山田正剛選手)がすごく反応が良くてびっくりしました。

植松:フットボウズはみんな走れるしドリブルを仕掛けられるなと思いました。他のチームもドリブルが上手い選手が多くて、全体的によかったです。

―ご自身のアピールポイントは?

吉森:自分はスピードがある方なので、ドリブルを積極的に仕掛けていきたいです。ドリブルが自分の武器です。

植松:1対1の仕掛けが強みだと思うので、抜いた後のシュートまでをもっと確実に出来たらなと思います。

―目標、憧れの選手はいますか?

吉森:サッカー選手になってしまうんですけど、メッシとかロナウジーニョとか足技のある選手に憧れています。

植松:湘南ベルマーレの小野大輔さんです。何でもできる選手なので本当に尊敬しています。

―フットサルに対する思いを聞かせてください。

吉森:高校生の年代では絶対に相手に負けないという思いで毎試合やっています。

植松:僕はフットサルをやりたくてやっているので、サッカーが無理だからフットサルという考えの人には負けないようにと思っています。

―フットサルのどんな所が好きですか?

吉森:サッカーと違ってばんばんボールが回って来るところとか、相手との距離が近いところがぞくぞくします。

―5年後はどうなっていると思いますか?

植松:23歳・・・。ベルマーレの中心選手になっていることを目標に頑張っていきたいです。

府中アスレティックFC U-18 9番 矢嶋佑己選手 

P11508771997年東京都生まれ。高校3年生。

小学1年生から地域のサッカーチームに入る。2年生からサッカーと並行して府中アスレティックFCのスクールでフットサルを始める。中学からはサッカーから離れ、府中アスレティックFC U-15、U-18でフットサルに専念。

座右の銘は「勇猛果敢」

―ベスト5の感想をお願いします。

矢嶋:正直、無得点だったので選ばれると思っていなくて、嬉しい気持ちとびっくりしているのとで、ぐちゃぐちゃしています。

―試合を振り返って、印象に残った選手だとか試合はありますか?

矢嶋:それは、ロンドリーナの試合で植松晃都選手です。同じ年代なのに差を感じました。これからその差を埋めないとFにはいけないと感じましたし、本当にいい刺激をもらいました。

―具体的に、どういうところに差を感じましたか?

矢嶋:1対1の強さですかね。

―それは、身体の部分ですか?それとも足元の技術の部分ですか?

矢嶋:両方です。ドリブルする時も、ただずらしてシュートじゃなくて、そこに切り返しを入れたりだとか。身体はそんなに大きくないのに、やはりみんなとは違う強さがあったから、そういう部分ですね。

―そういう部分では、矢嶋選手もピヴォでタメを作る部分というのはかなり多かったとは思うんですが、今後更にこうなっていきたいというのはありますか?

矢嶋:ピヴォとしては、やはりチームの中の自分の役割は点を取ることだと思っていて、今日も無得点で終わっているのでそこは悔しいですし、これからはピヴォで活躍しつつアラとしても点に絡めて、アラとピヴォの両方で活躍できる選手になりたいと思っています。

―目標にしている選手はいますか?

矢嶋:一番憧れているのは名古屋オーシャンズの森岡薫選手。ピヴォでもアラでも点に絡めるので、本当に目標にしています。

―今、高校3年生ですが、来年はサテライトでプレーをする予定ですか?

矢嶋:サテライトに上がれるかは決定していなくて今は練習生ですけれども、ゆくゆくはFリーガーになれるように、今は練習するだけかなと思っています。

―5年後にどうなっていたいですか?

矢嶋:一番の目標はFリーガーになることで、Fリーガーになる以上は日本代表も目指していきたいです。

第2回 Copa futsal R U-18★ベスト5★

第2回 Copa futsal R U-18★ベスト5★

U-18フットサル日本代表 小森隆弘監督「自分の個性を光らせながらチームの良いメンバーになれるか」

初日のトレーニングを終えて:

―まずは初日を終えられての感想をお願いします。

皆、思ったより緊張しないで出来たんではないかと思います。

―フットサルをやっている選手とやっていない選手がはっきりしたように感じましたが。

そうですね。ただ、その辺は呼ぶ段階から分かっていたので、練習前のミーティングでも「そこは心配しなくていいから。3日間のうちに出来るようにもなるとも思っていないし、出来る出来ないで代表に選ばれる選ばれないが決まるわけでもない」というようなことは伝えました。P1080662

―代表選考にあたっては、何が一番重要なポイントになってくるのでしょうか?

A代表で言っていることとあまり変わらないんですが、「自分の個性をしっかり光らせながら、チームにそれを生かせる」ということです。生かせるというのは我儘に生かすのではなくピースとして貢献出来るか、必要最低限のベースのことをやりながら自分の個をしっかりといろんな場面で出せてチームの良いメンバーになれるか、ということが重要ですね。言葉は悪いですけど、極論を言うと「チームのために死ねる」というようなマインドになれる選手の方が最後には絶対に力を発揮すると思うんです。そういう選手がそういう位置に収まっていくべきだと僕は思っています。ですから、一番の基準は、タレント有りきでチームスポーツとして力を発揮できるかをしっかり見たいですね。プレーに関しては、皆がそれぞれのものを磨いて光らせれば通用するものになると分かっているので、そこだけじゃないよ、という話を選手たちにはしました。

2日目のトレーニングを終えて:

P1090970情報過多にならないように取捨選択をして、様子を見ながらやりました。いろんなテーマのオプション、メニューのオプションを持ちながら様子を見て、これは厳しいだろうなとかもう少し行けるだろうなとかを調整しています。手探りの状態ですが、今日の感じだと、その調整は上手くいっているのかなと。集中してフォーカスが絞れた状態で、飽きもせずトライしながらテーマ感を持って取り組めている状況です。

このキャンプで何かの概念を勝ち取りましたというよりも、ここをきっかけに、そういうのがあったなと思いながら、いわゆる「間の学び」をしていって欲しいです。このキャンプでやったことを間を空けて熟成させて理解していってもらって「あ、こういうことか」ともう少し先に気付くようなればいいかなと思っています。ここで嫌悪感を示したり全然咀嚼できませんとなったりしてはいけないなと思っていたんですけど、今のところぎりぎり「咀嚼はできている、でも体現できなくて・・・」という丁度いい負荷がかかっていると思いますね。こちらが押し込みたいものと咀嚼できるもののバランス取るのが難しいところなので、そこを気を付けながらやっていきます。今回のキャンプで次回以降のキャンプのやり方も見えると思います。P1090370

2015年9月23日 | カテゴリー :